研究概要 |
抗うつ薬の新たな標的分子として、グリア細胞に存在する線維芽細胞増殖因子(Fibroblastgrowth factor;FGF)受容体に着目し、抗うつ薬による FGF 受容体活性化機構が、いかにして抗うつ薬の治療効果に寄与するかを明らかとすることを目的として研究を行った。三環系抗うつ薬(アミトリプチリン)がマトリックスメタロプロテアーゼによる内因性 FGF-2 の遊離を介して FGF 受容体を活性化することを抗うつ薬のモノアミンとは関連しない新規薬理作用として発見し報告した(Hisaoka K et al., J Biol Chem 286(24): 21118-21128, 2011)。
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