研究課題
若手研究(B)
TSPOは、炎症時に誘導されることが知られているため、炎症の特に脳内炎症の指標として、研究が行われている。しかしその遺伝子発現誘導機構については、不明な部分が多い。そこで、炎症応答性転写調節領域を明らかにするために、マウスおよびヒトTSPO遺伝子の炎症応答性領域の探索を行った。実験の結果、マウスTSPO遺伝子の上流およそ1500bp、ヒトTSPO上流700bpにおいても、炎症応答性転写領域を見出すことはできなかった。以上の結果から、マウスおよびヒトTSPO遺伝子上流領域において、マウスでは1500bp、ヒトでは700bo上流領域には、炎症に応答する転写調節領域はない可能性が示唆された。