研究課題
若手研究(B)
小胞体膜に局在する小胞体ストレスセンサーBBF2H7 および OASIS は、それぞれ軟骨形成および骨形成に重要な役割を持つ。これらの分子はユビキチンープロテアソーム経路により分解を受けタンパク質量は通常低いレベルを保つ。一方、小胞体ストレス下においては、両タンパク質は分解を免れ安定化し、それぞれの標的遺伝子の遺伝子誘導を促進する。BBF2H7 および OASIS は HRD1 ユビキチン E3 ライゲースと複合体を形成し、その複合体中で分解を受けるが、小胞体ストレス下においては複合体形成が阻害され BBF2H7 および OASISは安定化する。HRD1 欠損細胞においては OASIS が安定化し骨芽細胞の分化時のコラーゲン分泌が促進するが、HRD1 欠損細胞で OASIS をノックダウンさせるとコラーゲン分泌が抑制される。小胞体ストレス下での BBF2H7 および OASISの安定化による骨・軟骨形成制御機構が明らかとなった。
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Cell death and differentiation
巻: 19 ページ: 1939-1949
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http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/anatomy1/