研究課題/領域番号 |
23790434
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
倉田 盛人 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (40451926)
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2012年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 白血病 / 発がん / B細胞 / preB-ALL / BLNK / C/EBPβ |
研究概要 |
Blnk(Bash/SLP-65)はB細胞における癌抑制遺伝子として知られている。小児B-ALLにおいてBLNKの欠損があることが知られているが、マウスでノックアウト行ってもB-ALLの発症頻度は低く、腫瘍発症にはその他の協調遺伝子の存在が考えられている。我々は、これまでにレトロウイルス変異導入システムを用いて、Blnk欠損に協調的に働く遺伝子としてCebpbを同定した。CebpbはLAPとLIPの2つのアイソフォームを持つことが知られている。LAPとLIPのトランスジェニックマウスとBlnk欠損マウスを交配させることによって、LAPトランジェニックかつblnk欠損マウスを作成すると、早期にB-ALLを発症した。また、ALL未発症のマウス骨髄において、Blnkko/ko/LAPtgでは成熟B細胞の数の減少が見られ、IL-7Rα強陽性の割合が増加していることが明らかとなり、B細胞の成熟障害が背景にあることが考えられた。さらに、ヒトのB-ALL細胞株においても、C/EBP〓をノックダウンさせることで、細胞の増殖を抑えることが明らかとなった。これらのことより、Blnk欠損とC/EBP〓LAPが協調的にB-ALL発症に関与することが明らかとなり、このことはヒトB-ALLにも応用可能であると思われる。
|