研究課題
若手研究(B)
GM-CSF遺伝子導入iPSワクチン(iPS/GM-CSF)細胞をSeVベクター感染及び放射線照射により作成し、十分量のGM-CSFの産生を確認した。iPS/GM-CSF細胞は、非導入iPS 細胞と同様の形態学的所見及び幹細胞関連マーカー発現しており、幹細胞性の維持が示唆された。低免疫原性マウス(LLC)担癌同系マウスモデルにおいてiPS/GM-CSF細胞ワクチン投与群において、対照群と比較し有意な予防的及び治療的抗腫瘍効果が認められた(p<0.05)。同治療経過中、体重減少 や肝腎機能障害等の重篤な有害事象を認めなかった。また、免疫担当細胞欠失実験よりCD4陽性T及びCD8陽性T細胞の関与を明らかにした。以上より、同療法の新規癌免疫療法としての有望性が示唆された。
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Cancer Research
巻: (掲載確定)(印刷中) 号: 10 ページ: 2609-2621
10.1158/0008-5472.can-11-3185