研究課題
若手研究(B)
WT1 遺伝子は白血病をはじめ種々の固形癌において過剰発現し、 抗アポトーシス機能など癌遺伝子様機能を果たすことによりがん化に深く関与する。本研究では、 WT1 遺伝子を直接の標的としその発現を抑制する microRNA として microRNA-A(miR-A)を同定した。 miR-A 欠損マウスは、末梢血、脾臓、骨髄において成熟骨髄系細胞の増加を特徴とする骨髄増殖性疾患(MPD)を発症した。miR-A 欠損 MPD 発症マウスの骨髄では、造血幹 前駆細胞(LSK 細胞;Lineage-Sca-1+c-Kit+) の増加、 LSK 細胞における WT1 の発現上昇が認められた。さらに LSK細胞における WT1 の発現抑制は骨髄系細胞の増殖を抑制した。以上より、miR-A は骨髄造血幹前駆細胞において WT1 の発現を調節し、その調節機構の破綻は骨髄増殖性疾患発症に繋がることを明らかにした。
すべて 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (10件) 備考 (2件)
J Immunother.
巻: 36(3) 号: 3 ページ: 159-70
10.1097/cji.0b013e3182873581
Leukemia
巻: (in press) 号: 9 ページ: 2135-2141
10.1038/leu.2012.80
Vaccine
巻: 30 号: 4 ページ: 722-729
10.1016/j.vaccine.2011.11.074
http://sahswww.med.osaka-u.ac.jp/~hmtonc/index.html