研究概要 |
我々は先に,モノクローナル抗コチニン抗体を産生するハイブリドーマを樹立し,その"野生型"scFvを調製している.このscFv遺伝子を鋳型として,変異scFv遺伝子ライブラリーを作製し,ELISAから判断して,より親和力が高いscFvクローンを得た.これらを用いる競合型ELISAの条件を最適化して,用量作用曲線を作成したところ,50%阻害値は0.2ng/assayであり,マウス抗体を用いた従来のELISAと比べて大幅な高感度化に成功した.本アッセイ系は,ヒト尿中コチニンの直接測定も可能で,受動喫煙のモニタリングに有用と期待される.
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