研究課題
若手研究(B)
大気汚染の主要成分であるディーゼル排気ガス中にはナノサイズの粒子が多く含まれるが、このようなナノ粒子の肝臓への影響はほとんど研究がなされていない。本実験では、ナノ粒子を多く含むディーゼル排気ガス(NR-DE)曝露が肝臓にもたらす影響を 1 ヶ月曝露後のラットを用いて DNA マイクロアレイで網羅的に解析を行った。パスウェイ解析の結果、脂質ホメオスタシスの撹乱を引き起こしていることが明らかになった。そこで、NR-DE から粒子を除いた群(F-DE)を追加し肝臓中の脂肪酸の測定を行ったところ、NR-DE、F-DE 群ともに肝臓中の脂肪酸量を増加させた。以上から、NR-DE は脂質ホメオスタシスを撹乱させるが、粒子除去の効果は見られないことが明らかとなった。
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