突然死発症における喫煙の影響

• 研究課題/領域番号: 23790729
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 法医学
• 研究機関: 東海大学
• 研究代表者: 稲岡 斉彦 東海大学, 医学部, 助教 (50564689)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2011年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
• キーワード: SIDS / ニコチン / 変異検出 / 多型解析 / 細胞内応答

研究概要

乳幼児突然死症候群(SIDS)について主要なリスクファクターとして挙げられるのが喫煙である。このことから、我々は突然死にニコチンが影響していることを想定している。我々はニコチンを作用させた副腎髄質クロム親和細胞における遺伝子発現変化をDNAマイクロアレイにより解析し、約150程度の遺伝子において転写量の上昇または減少を確認し、現在これら遺伝子について解析中である。また、ニコチンの代謝に関わる遺伝子であるCYP2A6、CYP1A1、GSTT1の多型性の出現頻度について健常者群とSIDS群との間で比較した結果、表現型、遺伝子型ともに健常者群とSIDS群間で出現頻度に差は認められなかった。SIDS検体についてはニコチン受容体と低酸素関連遺伝子群についてもDNAシーケンシングにより変異検出を試みたが、タンパク質機能に異常をきたすような変異はみられなかった。今回の検討では日本人集団におけるニコチン代謝に関わる遺伝子群が、SIDS発症に関わる可能性は低いことが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] ABO式血液型におけるDNA検査による遺伝子型判定法の比較 (2012)
  • 著者名/発表者名: 稲岡斉彦、筒井健太、中西亜由美、坪井秋男、瀬戸良久、長谷川巖、佐藤文子 大澤資樹
  • 雑誌名: DNA多型 巻: 20 ページ: 252-256
  • 査読あり
• [雑誌論文] ABO式血液型におけるDNA検査による遺伝子型判定法の比較． (2012)
  • 著者名/発表者名: 稲岡 斉彦
  • 雑誌名: DNA多型 巻: 20 ページ: 252-256
• [雑誌論文] Differentiation of mesenchymal stem cells and embryonic stem cells into steroidogenic cells using steroidogenic factor-1 and liver receptor homolog-1 (2011)
  • 著者名/発表者名: Yazawa T., Kawabe S., Inaoka Y., Okada R., Mizutani T., ImamichiY., Ju Y.,Yamazaki Y., UsamiY., Kuribayashi M., Umezawa A., Miyamoto K
  • 雑誌名: MolCell Endocrinol 巻: 336(1-2) ページ: 127-132
  • 査読あり
• [雑誌論文] Re-evaluation of the identical-by-state method in pairwise kinship inference (2011)
  • 著者名/発表者名: Tamura T, Osawa M, Inaoka Y., Tanaka S, Satoh F, Nakamura T
  • 雑誌名: Forensic Sci Int Genet Supplement Series 巻: 3(1)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Kinship analysis based on SNP data from microarray assay (2011)
  • 著者名/発表者名: Inaoka Y., Tajima A., Tamura T., Satoh F., Osawa M
  • 雑誌名: Forensic Sci Int Genet Supplement Series 巻: 3(1)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Postmortem molecular analysis to SIDS victims (2011)
  • 著者名/発表者名: Osawa M, Inaoka Y., Hasegawa I, Satoh F
  • 雑誌名: Forensic Sci Int Genet Supplement Series 巻: 3(1)
  • 査読あり
• [雑誌論文] DNAチップを用いたSNP解析による二者間の血縁関係判定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 稲岡斉彦、佐藤文子、筒井健太、大澤資樹、田嶋敦、田村友紀、田中佐知、佐藤至
  • 雑誌名: DNA多型 巻: 19 ページ: 164-168
  • NAID: 10029668815
  • 査読あり
• [雑誌論文] Kinship analysis based on SNP data from microarray assay. (2011)
  • 著者名/発表者名: Inaoka Y.
  • 雑誌名: Forensic Sci Int Genetics Supplement Series. 巻: 3
• [雑誌論文] SNP解析による二者間の血縁関係判定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 稲岡 斉彦
  • 雑誌名: ＤＮＡ多型 巻: 19 ページ: 164-168
• [学会発表] Association analysis of CYP2A6 polymorphism in SIDS (2012)
  • 著者名/発表者名: Inaoka Y., Nakatome M., Satoh M., Hasegawa I., Fujita M. Q., Osawa M
  • 学会等名: American Society of Human Genetics Annual Meeting
  • 発表場所: サンフランシスコ、アメリカ
  • 年月日: 2012-11-09
• [学会発表] 大澤資樹ゲノムワイドSNPデータから同定されたIBDセグメントによる二者間の血縁関係推定 (2012)
  • 著者名/発表者名: 稲岡斉彦、田中政之、田嶋敦、田村友紀、佐藤文子、長谷川巖
  • 学会等名: 日本法医学会第81回学術関東地方会
  • 発表場所: 高崎
  • 年月日: 2012-10-20
• [学会発表] Association analysis of CYP2A6, CYP1A1 and GSTT1 polymorphism in SIDS (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiko Inaoka
  • 学会等名: ANNUAL MEETING American society of Human Genetics 2012
  • 発表場所: アメリカ、サンフランシスコ
• [学会発表] ABO式血液型におけるDNA検査による遺伝子型判定法の比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 稲岡斉彦,筒井健太,中西亜由美,坪井秋男,瀬戸良久,長谷川巖,佐藤文子,大澤資樹
  • 学会等名: 日本DNA多型第20回学術集会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-12-02
• [学会発表] Kinship analysis based on SNP data from microarray assay (2011)
  • 著者名/発表者名: Inaoka Y., Tajima A., Tamura T., Satoh F., Osawa M
  • 学会等名: 24th World Congress of the International Society for Forensic Genetics
  • 発表場所: オーストリア、ウイーン
  • 年月日: 2011-09-02
• [学会発表] Kinship analysis based on SNP data from microarray assay. (2011)
  • 著者名/発表者名: Inaoka Y.
  • 学会等名: 24th World Congress of the International Society for Forensic Genetics(ISFG)
  • 発表場所: オーストリア、ウィーン、ウィーン大学
• [学会発表] ABO式血液型におけるDNA検査による遺伝子型判定法の比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 稲岡 斉彦
  • 学会等名: 日本DNA多型学会第20回学術集会
  • 発表場所: 日本、横浜、はまぎんホール
• [学会発表] ゲノムワイドSNPデータから同定されたIBDセグメントによる二者間の血縁関係推定
  • 著者名/発表者名: 稲岡斉彦
  • 学会等名: •第81回 日本法医学会 学術関東地方集会
  • 発表場所: 高崎シティギャラリー