研究課題
若手研究(B)
ある阻害薬を投与すると別のシグナルも抑制や増強が起きるというシグナル間の相互作用が知られてきている。我々は臨床の膵癌をよく近似した管状腺癌を呈する膵臓上皮特異的遺伝子改変マウスを有しており、同マウスモデルおよびその癌部から樹立した膵癌細胞株 を用いて、MAPK とmTOR シグナルをターゲットとした治療法の研究を行った。MEK 阻害薬としてCI-1040、mTOR阻害薬としてRAD001を使用した。細胞株への投与実験では、併用群で最も腫瘍増殖抑制効果を示し、その機序として細胞周期の抑制が確認された。マウスへの投与実験でも併用群で最も予後延長効果を認め、生体での有効性が確認された。
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