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PBCの骨粗鬆症発症にはPBCの病態を形成する免疫細胞による破骨細胞分化が関わる

研究課題

研究課題/領域番号 23790816
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器内科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

天野 克之  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (70424645)

研究期間 (年度) 2011 – 2013
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード原発性胆汁性肝硬変 / 破骨細胞
研究概要

@破骨細胞のアポトーシスへの免疫細胞の影響の評価:破骨前駆細胞OCPに可溶性RANKL、M-CSFを添加して7日間培養し分化させた破骨細胞と骨髄型DC、Th1、Treg、Th17を5日間混合培養後に破骨細胞のアポトーシス動態を検討、各免疫細胞の破骨細胞アポトーシス抑制能をPBCと健常人で比較検討したところ、PBCでは健常人に比し骨髄型DC、Tregの破骨細胞アポトーシス抑制能が低良傾向を認めたが、有意差は見られなかった。またTh1、Th17による破骨細胞アポトーシス抑制能はPBCと健常人で差はなかった。
@破骨細胞の骨吸収機能への免疫細胞の影響の評価:ヒト骨粒子をウエル固定した骨吸収活性測定用96穴プレートに、ヒト破骨前駆細胞OCPと各種免疫細胞を添加し7日間培養後に培養上清を採取、上清中カルシウム濃度測定により、各免疫細胞が破骨細胞の骨吸収能に及ぼす影響をPBCと健常人で比較したところ、PBCでは健常人に比し骨髄型DC、Tregが骨吸収を抑制する傾向を認めたが有意差はなかった。またTh1、Th17による破骨細胞アポトーシス抑制能はPBCと健常人で差はなかった。
@ビタミンDが免疫細胞の破骨細胞への作用に及ぼす影響の解析:ビタミンDが免疫細胞の破骨細胞への作用に及ぼす影響を包括的に解析するため、前年度の研究で用いた破骨細胞分化アッセイ系に、骨髄型DC、Th1、Treg、Th17を混合培養し、骨粗鬆症治療に使用されるビタミンD濃度(最低20ng/ml)を中心に多段階的な濃度の活性型ビタミンD製剤を添加して、7日間培養後の破骨細胞への分化を評価した。その結果、免疫系の破骨細胞分化促進作用を最小限に止めるビタミンDの至適濃度は骨髄型DC、Th1、Treg、Th17の各混合培養系により異なる傾向を認めているが、再現性が得られていないため現在実験条件を再検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画では、今年度はビタミンDが免疫細胞の破骨細胞への作用に及ぼす影響の解析を中心に行う予定であったが、前年度からの遅れがあったために破骨細胞のアポトーシスへの免疫細胞の影響の評価、破骨細胞の骨吸収機能への免疫細胞の影響の評価に時間がとられ、本年度の課題に取り組む時期が遅れた。
また免疫系の破骨細胞分化促進作用を最小限に止めるビタミンDの至適濃度決定の実験条件設定に難渋している。

今後の研究の推進方策

免疫系の破骨細胞分化促進作用を最小限に止めるビタミンDの至適濃度決定の実験条件設定を精力的に行い問題を解決するとともに、当初の研究計画に基づいた研究を遂行する。

次年度の研究費の使用計画

エストロゲンが免疫細胞の破骨細胞への作用に及ぼす影響の解析
§免疫細胞のRANKL、サイトカイン産生、ビタミンD受容体発現へのエストロゲンの影響:Th1、Th17、Treg、メモリーB、DCの各細胞分画に、骨粗鬆症治療に使用されるエストロゲン濃度(最低50pg/ml)を中心に多段階的な濃度のエストロゲンを添加し、破骨細胞分化促進性サイトカイン(RANKL、IL-12、GM-CSF、TNF-α、IL-6、IL-17、IL-23、TGF-β)、抑制性サイトカイン(IFN-γ、IL-10)産生動態を細胞内サイトカイン染色法により解析し健常人と比較検討する。また各細胞のビタミンD受容体発現への影響をFACSにより解析する。
§エストロゲン単独およびビタミンDとの併用が免疫細胞の破骨細胞への作用に及ぼす影響:エストロゲンが免疫細胞の破骨細胞分化作用に及ぼす影響を包括的に解析するため、破骨細胞分化アッセイ系に単核球分画を混合培養し、骨粗鬆症治療に使用されるエストロゲン濃度(最低50pg/ml)を中心に濃度をふったエストロゲンを添加して7日間培養後の破骨細胞分化を評価し、免疫系の破骨細胞分化作用を最小限に止めるエストロゲン至適濃度を決定する。さらにエストロゲンと活性型ビタミンD製剤の併用時に同様の検討を行い、免疫系の破骨細胞分化促進作用を最小限に止める両者の至適濃度を決定する。

報告書

(2件)
  • 2012 実施状況報告書
  • 2011 実施状況報告書

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公開日: 2011-08-05   更新日: 2016-04-25  

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