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アルドステロンによる腎障害に対するセリンプロテアーゼの機能解明と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 23790948
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 腎臓内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

柿添 豊  熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 医学教育部研究員 (70583037)

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 中途終了 (2011年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードセリンプロテアーゼ / セリンプロテアーゼ阻害薬 / アルドステロン / 食塩 / 高血圧 / 腎障害 / 炎症 / 線維化
研究概要

片腎を摘出したラットにアルドステロンを皮下投与するとともに、8.0%NaCl食を負荷すると高血圧と腎障害を呈するが、同時にセリンプロテアーゼ阻害薬を投与することにより、有意な降圧と腎障害の軽減を認めた。このラットの腎蛋白を用いたセリンプロテアーゼ特異的Zymographyにより、対照群に比べ活性が著明に亢進した約80kDaのセリンプロテアーゼを認めた。腎蛋白を硫酸アンモニウム沈殿、イオン交換クロマトグラフィーにより精製した後Zymographyを行い、当該セリンプロテアーゼ活性を認める部位をLC-MS/MSにより分析し、ある種のセリンプロテアーゼを同定した。当該セリンプロテアーゼをラット腎線維芽細胞の培養上清に添加するとTGF-b1、PAI-1、MCP-1、TNF-a等のサイトカインの発現亢進を認め、このセリンプロテアーゼが腎障害を誘導していると考えられた。セリンプロテアーゼ阻害薬はin vitroの系において当該セリンプロテアーゼ活性を抑制し、線維芽細胞における線維性・炎症性サイトカインの発現誘導を抑制した。セリンプロテアーゼによる組織障害にprotease activated receptor (PAR)が関与しているとの報告があり、腎線維芽細胞において発現を認めたPAR-1,2および3を個々にもしくは同時にknock downしたが、当該セリンプロテアーゼによるサイトカイン誘導に変化は認めず、他の機序を介していると考えられた。本研究によりアルドステロンと食塩により腎組織中に誘導されるセリンプロテアーゼが増悪因子として作用しており、セリンプロテアーゼ阻害薬がこのプロテアーゼの活性を抑制することで降圧・腎保護作用を発揮していると考えられた。今後はさらにこのプロテアーゼの活性亢進およびプロテアーゼによる腎障害誘導の機序を解明するため研究を継続する予定である。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 食塩感受性高血圧における上皮型Naチャネルの役割とセリンプロテアーゼ阻害剤による高血圧治療の可能性2011

    • 著者名/発表者名
      柿添豊
    • 学会等名
      第54回日本腎臓学会学術総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川)
    • 年月日
      2011-06-15
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-08-05   更新日: 2019-07-29  

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