研究課題
若手研究(B)
血栓性微小血管症(TMA)は造血幹細胞移植後の主要な合併症の1つである。移植後の腎TMAが慢性移植片対宿主病(chronic GVHD)により発症していると考えられる症例を経験した。組織学的に強い毛細血管の内皮細胞障害とC4d沈着を認め、腎微小血管に対する抗体が関与したchronic humoral GVHDによる腎TMAの概念を世界で初めて提唱し、移植後腎TMAには免疫抑制剤の増量が必要な症例が含まれると結論づけた。この裏付けとして、ラット同種骨髄移植実験を行い、ラットGVHDモデルの確立、移植後腎TMAの糸球体所見を有するモデルの作成に成功し、腎臓がGVHDの標的臓器となることを示した。
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Pathol Int
巻: 61 号: 1 ページ: 34-41
10.1111/j.1440-1827.2010.02608.x
10031185044
巻: 61 号: 9 ページ: 518-27
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