研究課題
若手研究(B)
GPR40は膵β細胞に高発現しインスリン分泌調節に関与する。しかし、レプチンシグナル低下でのGPR40の意義は不明であった。申請者らは遺伝性肥満レプチン欠損Lepmkyo/mkyoラットを解析し、週齢依存の肥満の増悪することを示した。肥満の増悪に伴い、著明な中性脂肪血症が生じ、耐糖能も悪化した。また、Lepmkyo/mkyoラットでは52週齢以降で体重減少、60週齢以降で致死を生じ、その原因の一端には著明な脂肪肝および肝機能障害の関与が示唆された。Lepmkyo/mkyoラットの膵臓にて膵 β 細胞領域は対照の約3倍以上に著明に増大しており、基礎インスリン分泌の上昇との関連が示唆された。一方、Lepmkyo/mkyoラットではインスリン初期分泌低下が認められた。グルコース応答性インスリン分泌に関与するGPR40の遺伝子発現が有意に低下しており、インスリン初期分泌低下との関連が示唆された。
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Metabolism
巻: 62(1) ページ: 70-8
120005242664
http://dx.doi.org/10.1016/j.metabol.2012.06.010