レプチン抵抗性の発症および改善メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 23791054
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 内分泌学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 日下部 徹 京都大学, 医学研究科, 助教 (60452356)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: レプチン / レプチン抵抗性 / アミリン / GLP-1 / 肥満 / AMPK / 異所性脂肪蓄積 / インスリン抵抗性

研究概要

肥満 2 型糖尿病モデルマウスを用いて、脂肪細胞由来ホルモンであるレプチンと GLP-1 受容体作動薬であるエキセナチドの共投与は、各単独投与と比較してより強い摂食抑制作用、体重減少作用を示し、かつレプチンが持つ異所性脂肪蓄積の減少作用の増強、GLP-1受容体作動薬が持つインスリン初期分泌促進作用の増強など、互いの作用を増強することが示された。 今回得られた結果は、レプチン/エキセナチドの共投与が肥満 2 型糖尿病に対する有用な治療薬になり得ることを意味する。

研究成果

• [雑誌論文] Intracerebroventricular administration of C-type natriuretic peptide suppresses food intake via activation of the melanocortin system in mice. (2013)
  • 著者名/発表者名: N. Yamada-Goto, G. Katsuura, K. Ebihara, M. Inuzuka, Y. Ochi, Y. Yamashita, T. Kusakabe, A. Yasoda, N. Asahara-Satoh, H. Ariyasu, K. Hosoda, K. Nakao.
  • 雑誌名: Diabetes 巻: 62(5) 号: 5 ページ: 1500-1504
  • DOI: 10.2337/db12-0718
  • NAID: 120005244943
  • 査読あり
• [雑誌論文] Leptin activates hepatic 5’ AMP-Activated Protein Kinase through sympathetic nervous system and α1 adrenergic receptor: A potential mechanism for improvement of fatt Li Yver in lipodystrophy by leptin (2012)
  • 著者名/発表者名: Miyamoto L, Nakao K, et al
  • 雑誌名: J. Biol. Chem. 巻: 287 号: 48 ページ: 40441-40447
  • DOI: 10.1074/jbc.m112.384545
  • 査読あり
• [雑誌論文] Premature Atherosclerosis in a Japanese Diabetic Patient with Atypical Familial Partial Lipodystrophy and Hypertriglyceridemia (2012)
  • 著者名/発表者名: M. Iwanishi
  • 雑誌名: Internal Medicine 巻: 51 号: 18 ページ: 2573-2579
  • DOI: 10.2169/internalmedicine.51.7461
  • NAID: 130002062378
  • ISSN: 0918-2918, 1349-7235
  • 査読あり
• [雑誌論文] Functional Magnetic Resonance Imaging Analysis of Food-Related Brain Activity in Patients with Lipodystrophy Undergoing Leptin Replacement Therapy (2012)
  • 著者名/発表者名: Aotani D, Nakao K, et al
  • 雑誌名: J Clin Endocrinol Metab. 巻: 97 号: 10 ページ: 3663-3671
  • DOI: 10.1210/jc.2012-1872
  • 査読あり
• [雑誌論文] Impairment of fear-conditioning responses and changes of brain neurotrophic factors in diet-induced obese mice (2012)
  • 著者名/発表者名: N.Yamada-Goto, K.Ebihara, K.Hosoda, K.Nakao, et al
  • 雑誌名: J Neuroendocrinol 巻: (in press) 号: 8 ページ: 1120-1125
  • DOI: 10.1111/j.1365-2826.2012.02327.x
  • 査読あり
• [雑誌論文] Amylin improves the effect of leptin on insulin sensitivity in leptin-resistant diet-induced obese mice (2012)
  • 著者名/発表者名: T.Kusakabe, K.Ebihara, K.Nakao, et al
  • 雑誌名: Am J Physiol Endocrinol Metab 巻: 302 号: 8 ページ: E924-E931
  • DOI: 10.1152/ajpendo.00198.2011
  • 査読あり
• [学会発表] インスリン抵抗性と異所性脂肪蓄積の関連が示唆された Werner 症候群の一例、 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井 建
  • 学会等名: 第49回日本糖尿病学会近畿地方会、
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2012-11-17
• [学会発表] 肥満症治療におけるレプチンの可能性、 (2012)
  • 著者名/発表者名: 海老原健
  • 学会等名: 第33回日本肥満学会
  • 発表場所: 京都市
• [学会発表] レプチン/GLP-1 受容体作動薬共投与による肥満 2 型糖尿病治療の有用性、 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井 建
  • 学会等名: 第33回日本肥満学会
  • 発表場所: 京都市
• [学会発表] Beneficial Effects of Combination Therapy With Leptin and Exenatide in a Mouse Model of Type2 Diabetes With Increased Adiposity 、 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井 建
  • 学会等名: 72ndscientific sessions American Diabetes Association
  • 発表場所: フィラデルフィア(アメリカ)
• [学会発表] レプチン/GLP-1 受容体作動薬共投与による肥満 2 型糖尿病治療の有用性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井 建
  • 学会等名: 第55回日本糖尿病学会年次学術集会、
  • 発表場所: 横浜市
• [学会発表] Leptin Modulates Brain Activity Associated With Feeding Behavior in Patients With Lipodystrophy 、 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青谷大介
  • 学会等名: 19thEuropean Congress on Obesity、
  • 発表場所: リヨン(フランス)
• [学会発表] Leptin modulates brain neural activity associated with feeding behavior in patients with lipodystrophy (2012)
  • 著者名/発表者名: 青谷大介
  • 学会等名: 15thInternational & 14thEuropean Congress of Endocrinology
  • 発表場所: フィレンツェ(イタリア)
• [学会発表] レプチン、アミリン共投与による糖脂質代謝改善に関する検討、 (2012)
  • 著者名/発表者名: 日下部 徹
  • 学会等名: 第85回日本内分泌学会学術総会、
  • 発表場所: 名古屋市
• [学会発表] 肥満2型糖尿病に対するレプチン、アミリン共投与の有用性に関する検討、 (2012)
  • 著者名/発表者名: 日下部 徹
  • 学会等名: 第109回日本内科学会総会
  • 発表場所: 京都市
• [学会発表] fMRI を用いた、脂肪萎縮症の食欲異常およびレプチン治療による効果の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青谷大介
  • 学会等名: 第109回日本内科学会総会
  • 発表場所: 京都市
• [学会発表] Leptin Modulates Brain Activity Associated With Feeding Behavior in Patients With Lipodystrophy、 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青谷大介
  • 学会等名: WORKSHOP ON RARE SYNDROMIC BODY FAT DISORDERS What Can They Teach Us?
  • 発表場所: ベセスダ(アメリカ)
• [学会発表] 肥満２型糖尿病に対するレプチン、アミリン共投与の有用性に関する検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 日下部徹
  • 学会等名: 第109回日本内科学会総会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] レプチンを用いた非アルコール性脂肪肝治療の可能性に関する検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 片岡祥子
  • 学会等名: 第109回日本内科学会総会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] fMRIを用いた、脂肪萎縮症の食欲異常およびレプチン治療による効果の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青谷大介
  • 学会等名: 第109回日本内科学会総会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] レプチン、アミリン共投与による糖脂質代謝改善に関する検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 日下部徹
  • 学会等名: 第85回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] 遺伝子改変ラットを用いたチアゾリジンの脂肪肝に対する効果の種族差の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 阿部 恵
  • 学会等名: 第85回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] Development of leptin deficient Lepmkyo/ Lepmkyo rat-evidence for its superiority over Lepob/ Lepob mouse as a model for human obesity (2012)
  • 著者名/発表者名: M. Aizawa-Abe
  • 学会等名: 15th International & 14th European Congress of Endocrinology
  • 発表場所: Florence, Italy
• [学会発表] Leptin modulates brain neural activity associated with feeding behavior in patients with lipodystrophy (2012)
  • 著者名/発表者名: D.Aotani
  • 学会等名: 15th International & 14th European Congress of Endocrinology
  • 発表場所: Florence, Italy
• [学会発表] Development of Leptin Deficient Rats-Evidence of Superiority Over Lepob/Lepob Mice as a Model For Human Obesity (2012)
  • 著者名/発表者名: M. Aizawa-Abe
  • 学会等名: 19th European Congress on Obesity
  • 発表場所: Lyon, Frarnce
• [学会発表] Leptin Modullates Brain Activity Associated With Feeding Behavior in Patients With Lipodystrophy (2012)
  • 著者名/発表者名: D.Aotani
  • 学会等名: 19th European Congress on Obesity
  • 発表場所: Lyon, Frarnce
• [学会発表] レプチン/GLP-1受容体作動薬共投与による肥満2型糖尿病治療の有用性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井 建
  • 学会等名: 第55回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] Benefical Effects of Combination Therapy With Leptin and Exenatide in a Mouse Model of Type2 Diabetes With Increased Adiposity (2012)
  • 著者名/発表者名: T.Sakai
  • 学会等名: 72nd scientific sessions American Diabetes Association
  • 発表場所: Philadelphia, USA
• [学会発表] 肥満症治療におけるレプチンの可能性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 海老原健
  • 学会等名: 第33回日本肥満学会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] レプチン/GLP-1受容体作動薬共投与による肥満2型糖尿病治療の有用性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井 建
  • 学会等名: 第33回日本肥満学会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] 脂肪萎縮症原因遺伝子seipinの生体における意義に関する検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 海老原千尋
  • 学会等名: 第33回日本肥満学会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] インスリン抵抗性と異所性脂肪蓄積の関連が示唆されたWerner症候群の一例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井 建
  • 学会等名: 第49回日本糖尿病学会近畿地方会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] レプチン補充治療開始後１０年以上が経過した全身性脂肪萎縮症の１例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 海老原千尋
  • 学会等名: 第49回日本糖尿病学会近畿地方会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] 上半身のみ脂肪萎縮を呈し糖脂質代謝異常を伴わない後天性部分性脂肪萎縮症の一例、 (2011)
  • 著者名/発表者名: 日下部 徹
  • 学会等名: 第32回日本肥満学会
  • 発表場所: 淡路市
• [学会発表] 肥満 2 型糖尿病におけるレプチン/エキセンディン 4 共投与の有用性、 (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井 建
  • 学会等名: 第32回日本肥満学会、
  • 発表場所: 淡路市
• [学会発表] 脂肪萎縮症における食欲異常および摂食関連脳領域の神経活動に対するレプチン補充療法の効果、 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青谷大介
  • 学会等名: 第32回日本肥満学会
  • 発表場所: 淡路市
• [学会発表] 脂肪萎縮性糖尿病における食欲異常および脳神経活動に対するレプチン治療の効果の解析、 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青谷大介
  • 学会等名: 第54回日本糖尿病学会年次学術集会、
  • 発表場所: 札幌市
• [学会発表] 脂肪萎縮症における食欲異常および脳神経活動に対するレプチン治療の効果の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青谷大介
  • 学会等名: 第84回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 神戸市
• [学会発表] 上半身のみ脂肪萎縮を呈し糖脂質代謝異常を伴わない後天性部分性脂肪萎縮症の一例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 日下部徹
  • 学会等名: 第32回 日本肥満学会
  • 発表場所: 淡路夢舞台国際会議場（兵庫県）
• [学会発表] 肥満2型糖尿病におけるレプチン/エキセンディン4共投与の有用性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井建
  • 学会等名: 第32回 日本肥満学会
  • 発表場所: 淡路夢舞台国際会議場（兵庫県）