研究課題
若手研究(B)
シェーグレン症候群(SS)におけるM3ムスカリン作働性アセチルコリン受容体(M3R)に対する自己免疫応答の病態的意義を明らかにするため1)抗M3R抗体のSSに対する疾患特異性の検討、2)SS患者におけるM3R反応性T細胞の検出を行った。1)疾患コントロールとして、関節リウマチ(RA)21例、全身性エリテマトーデス(SLE)21例、原発性胆汁性肝硬変(PBC)84例、後天性無汗症12例の血清を用いて、M3R合成ペプチド(N末端、第1・2・3細胞外ループ)を抗原としたELISAにより、抗M3R抗体を測定した。N末端に対する抗M3R抗体は、RAで42.9%、SLE28.6%、PBC90.5%、後天性無汗症16.7%の陽性率であった。第1細胞外ループは、それぞれ、33.3%、28.6%、72.6%、0%の陽性率であった。第2細胞外ループは、33.3%、57.1%、76.2%、0%の陽性率であった。第3細胞外ループは、33.3%、28.6%、69.0%、0%の陽性率であった。2)SS3例、健常人3例のPBMCを単離し、M3R混合ペプチド(N末端、第1・2・3細胞外ループ)で刺激し、IFNγMACS cytokine secretion assayを用いて、IFNγ産生CD4陽性T細胞を検出した。SS患者のうち、1例では、M3R混合ペプチドに対して特異的にIFNγを産生するCD4陽性T細胞が検出された。一方健常人では検出されなかった。以上より抗M3R抗体のSSにおける疾患特異性は示せなかった。SS患者でM3R反応性T細胞の存在が明らかとなった。
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