研究課題/領域番号 |
23791107
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中島 克彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90528035)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | シトルリン化 / エピジェネティクス / 造血 / PADI4 / 造血幹細胞 |
研究概要 |
ペプチジルアルギニンデイミナーゼ4(PAD4)は、ヒストンH3をシトルリン化して転写を制御する転写制御因子である。PAD4は骨髄等の造血系組織に高い発現がみられるがその生理機能はほとんど分かっていなかった。本研究により、骨髄中の造血多能性細胞においてPAD4が発現していることを明らかにした。PAD4欠損マウスを用いた解析から、PAD4欠損マウスでは野生型に比べ造血多能性細胞が増加していた。PAD4欠損マウスの造血多能性細胞ではc-myc遺伝子の発現が亢進しており、PAD4がc-mycの発現を抑制することが示唆された。クロマチン免疫沈降等の解析から、PAD4はc-myc遺伝子の上流において転写因子LEF1とヒストン脱アセチル化酵素HDAC1と相互作用しその転写を制御することが示唆された。これらのことから、PAD4は、c-myc遺伝子の転写を制御することで造血多能性細胞の増殖を調節することが示された。
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