研究課題
若手研究(B)
慢性肺アスペルギルス症は難治性疾患であるが、その原因としてバイオフィルム(BF)形成が挙げられる。本研究ではBFの構造解析と、宿主細胞との免疫応答に関する解析を行った。In vitroにおけるアスペルギルスBFモデルを作成し観察した所、BF形成時の菌体表面にはα-グルカンが強く発現していた。そこでα-グルカン溶解酵素を発育段階の菌に添加した所、BFの初期段階である菌同士の接着が強く阻害できた。また、同酵素と共培養した分生子は宿主細胞からのサイトカイン産生をより強く誘導した。以上のことから、α-グルカンはBF形成において重要な役割を果たしており、その溶解酵素はBF抑制に有用であると考えられる。
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