研究概要 |
樹状細胞に代表される抗原提示細胞の抗腫瘍誘導について, STAT3欠損モデルを用いた抗腫瘍効果を, 抗原提示細胞のエピジェネティック制御の点から分子レベルで解析した. 本研究では, 野生型担癌マウスに, STAT3欠損マウスから作成した骨髄由来樹状細胞を輸注すると, 有意な抗腫瘍効果が得られることを示し, STAT3欠損モデルでは, HDAC7を介するヒストンアセチル化が関与している可能性を証明した. HDAC7と抗腫瘍サイトカイン産生メカニズムの可能性と他のHDACとの関わり, HDAC阻害薬を用いた治療応用の可能性について, 次期研究で詳細な検討を進める予定である.
|