研究課題/領域番号 |
23791197
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
西野 多聞 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10372971)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
中途終了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | サラセミア / SCID |
研究概要 |
マウス赤血球を産生しないマウス造血幹細胞の作成サラセミアモデルマウス Thal/+はマウスの成人型のヘモグロビンを産生しない。そのため、ホモ接合体は胎児期に胎児ヘモグロビンから成人型ヘモグロビンにスイッチする際に赤血球を産生できなくなるため出生直後に死亡してしまう。今回、われわれはサラセミアのヘテロ接合体どうしを交配し、在胎15.5日に胎児マウスをとりだして胎児肝より赤血球を全く産生できない造血幹細胞を取り出すことに成功した。この過程では、将来的にヒト造血幹細胞移植するためにサラセミアモデルマウスとSCID(免疫不全)マウスを交配させる必要がある。現在はSCIDマウスを保有する実験動物中央研究所に委託して、サラセミアモデルマウスとSCIDマウスを交配している。ヒト赤血球のみにて生存するマウスの作成実際にヒト赤血球でマウスが生存するかどうかを検証する必要がある。現在、放射線照射したSCIDマウスに前述の赤血球を全く産生できない造血幹細胞を投与して、マウス赤血球を産生できないSCIDマウスを作製している。現在、作成されるマウスに対して、ヒト赤血球を輸血して、マウス体内でのヒト赤血球がどの程度生存し、どのような血行動態をたどるか検索する予定である。具体的には様々な比率でヒト赤血球とマウス赤血球を混合して、ヒト赤血球の割合とマウス赤血球の割合をフローサイトメトリー法にて係数する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
サラセミアマウスの発生率が低く、予定通りに交配が進んでいないため。
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今後の研究の推進方策 |
交配が終了次第、速やかに予定計画を遂行する。具体的には、赤血球産生不能SCIDマウスにヒト造血幹細胞を移植する。その際に、ヒト造血幹細胞から産生されるヒト赤血球だけで生存可能か検討する。生存可能か確認したのち、赤血球異常疾患の造血幹細胞を投与し、赤血球異常疾患の病態生理を精査する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度研究費はマウスの飼育費・genotypingに伴う、試薬費・分析に用いる試薬費などに用いる予定である。また、研究結果発表に伴う学会発表にかかる諸経費にも用いる予定である。今年度未使用額は当初予定していた人件費がかからなかったため、発生した。
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