早産の原因の一つ、ウレアプラズマの子宮胎内感染と胎児への影響のメカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 23791241
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 胎児・新生児医学
• 研究機関: 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立母子保健総合医療センター(研究所)
• 研究代表者: 西海 史子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立母子保健総合医療センター(研究所), その他部局等, 流動研究員 (60599596)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2013年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: ウレアプラズマ / 絨毛膜羊膜炎 / エンドサイトーシス / エンドソーム

研究概要

わが国での早産率は約6%で、早産児は呼吸器障害、神経障害などの合併症を伴うことがある。その原因の約半数に細菌感染や、病理的な絨毛膜羊膜炎（CAM）が認められる。流早産胎盤における Ureaplasma spp.の分離頻度は42%であり、CAMの起因微生物として最も重要な細菌の一つである。
今回の研究でU. parvumは細胞にクラスリン依存性のエンドサイトーシスで侵入し、初期エンドソームから後期エンドソームへと移動している事が明らかになった。感染細胞では細胞の増殖抑制が引き起こされており、U. parvumに感染した細胞ではミトコンドリアの構造異常とROSの産生が上昇している事も示された。

研究成果

• [雑誌論文] S1-1/RBM10 : Multiplicity and cooperativity of nuclear localization domains (2013)
  • 著者名/発表者名: Xiao S. J., Wang L. Y., Kimura, M., Kojima H., Kunimoto H., Nishiumi F., Yamamoto N., Nishio K., Fujimoto S., Kato T., Kitagawa S., Yamane H., Nakajima K., Inoue A.
  • 雑誌名: Biol. Cell 巻: 105(4) ページ: 162-174
• [雑誌論文] Ureaplasma parvumの細胞内動態解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 西海史子、柳原格
  • 雑誌名: 日本マイコプラズマ学会雑誌 巻: 40 ページ: 50-51
• [雑誌論文] S1-1/RBM10: Multiplicity and cooperativity of nuclear localisation domains. (2013)
  • 著者名/発表者名: Xiao SJ, Wang LY, Kimura M, Kojima H, Kunimoto H, Nishiumi F, Yamamoto N, Nishio K, Fujimoto S, Kato T, Kitagawa S, Yamane H, Nakajima K, Inoue A.
  • 雑誌名: Biol Cell. 巻: 105(4) ページ: 162-174
• [雑誌論文] Ureaplasma parvum and host cellular interactions (2012)
  • 著者名/発表者名: Fumiko Nishiumi and Itaru Yanagihara
  • 雑誌名: Japanese Journal of Mycoplasmology 巻: 39 ページ: 57-58
  • NAID: 10031161976
• [雑誌論文] Ureaplasma parvumの細胞内取り込み機構・細胞内動態解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 西海史子、柳原格
  • 雑誌名: 日本マイコプラズマ学会雑誌 巻: 第39号 ページ: 57-58
  • NAID: 10031161976
• [学会発表] Ureaplasma parvumの細胞内動態解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 西海史子、柳原格
  • 学会等名: 日本マイコプラズマ学会第40回学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] Ureaplasma parvum の細胞内動態解析 日本マイコプラズマ学会 (2013)
  • 著者名/発表者名: 西海史子、柳原格
  • 学会等名: 日本マイコプラズマ学会
  • 発表場所: 秋葉原UDX GALLERY
• [学会発表] 非結晶ナノシリカの細胞膜への結合とナノ生殖毒性との関連 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小野寺章、西海史子、田中敦士、諸澤瑛、久野秀太、岩崎綾香、田鍋奈巳、根津菜摘宝諸あい、福井健太郎、米村重信、柳原格、堤康央、河合裕一
  • 学会等名: 第62回日本薬学会近畿支部総会・大会
  • 発表場所: 武庫川女子大学
  • 年月日: 2012-10-20
• [学会発表] 非結晶ナノシリカの精子頭部への結合により精子運動性の低下 (2012)
  • 著者名/発表者名: 久野秀太、小野寺章、西海史子、諸澤瑛、田中敦士、岩崎綾香、田鍋奈巳、根津菜摘、宝諸あい、福井健太郎、米村重信、柳原格、堤康央、河合裕一
  • 学会等名: 第62回日本薬学会近畿支部総会・大会
  • 発表場所: 武庫川女子大学
  • 年月日: 2012-10-20
• [学会発表] 非結晶ナノシリカの精子頭部への結合による精子運動性の低下 (2012)
  • 著者名/発表者名: 久野秀太、小野寺章、西海史子、諸澤瑛、田中敦士、岩崎綾香、田鍋奈巳、根津菜摘、宝諸あい、米村重信、柳原格、堤康央、河合裕一
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] Ureaplasma parvumの細胞内取り込み機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 西海史子、柳原格
  • 学会等名: 細胞内動態解析日本マイコプラズマ学会第39回学術集会
  • 発表場所: 盛岡
• [学会発表] 非結晶ナノシリカの細胞膜への結合とナノ生殖毒性との関連 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小野寺章、西海史子、古田拓也、中平久美子、石井幸奈、本間安季、太田舞子、諸澤瑛、福井健太郎、米村重信、柳原格、堤康央、河合裕一
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] Ureaplasma parvumの細胞内取り込み機構・細胞内動態解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 西海史子、柳原格
  • 学会等名: 日本マイコプラズマ学会 第39回学術集会
  • 発表場所: 盛岡
• [学会発表] 非晶質ナノシリカの細胞膜への結合とナノ生殖毒性との関連 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小野寺 章, 西海 史子, 古田 拓也, 中平 久美子, 石井 幸奈, 本間 安季, 太田 舞子, 諸澤瑛, 福井 健太郎, 米村 重信, 柳原 格, 堤 康央, 河合 裕一
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 非晶質ナノシリカの精子頭部への結合による精子運動性の低下 (2012)
  • 著者名/発表者名: 久野秀太、小野寺章、西海史子、諸澤瑛、田中敦士、岩崎綾香、田鍋奈巳、根津菜摘、宝諸あい、米村重信、柳原格、堤康央、河合裕一
  • 学会等名: 日本薬学会 第132年会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] Nanoparticle can cross the placental barrier in pregnant mice (2011)
  • 著者名/発表者名: 柳原格、味村和哉、名倉由紀子、西海史子、中平久美子
  • 学会等名: 日米コレラ
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-08-03
• [学会発表] Virulence factors of Ureaplasma parvum. Joint Congress of The 5^<th> Meeting of Asian Organization for Mycoplasmology (2011)
  • 著者名/発表者名: Itaru Yanagihara, Kaoru Uchida, Kumiko Nakahira and Fumiko Nishiumi
  • 学会等名: The 38 th Meeting of the Japanese Society of Mycroplasmology
  • 発表場所: Nagasaki
• [学会発表] Virulence factors of Ureaplasma parvum. (2011)
  • 著者名/発表者名: Itaru Yanagihara, Kaoru Uchida, Kumiko Nakahira and Fumiko Nishiumi
  • 学会等名: Joint Congress of The 5th Meeting of Asian Organization for Mycoplasmology. The 38th Meeting of the Japanese Society of Mycoplasmology.
  • 発表場所: Nagasaki
• [学会発表] Nanoparticle can cross the placental barrier in pregnant mice. (2011)
  • 著者名/発表者名: 柳原格、味村和哉、名倉由紀子、西海史子、中平久美子
  • 学会等名: 日米コレラ
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] 非結晶ナノシリカの細胞膜への結合とナノ生殖毒性との関連
  • 著者名/発表者名: 小野寺章、西海史子、田中敦士、諸澤瑛、久野秀太、岩崎綾香、田鍋奈美、根津菜摘、宝諸あい、福井健太郎、米村重信、柳原格、堤康央、河合裕一
  • 学会等名: 第62回日本薬学会近畿支部総会・大会
  • 発表場所: 武庫川女子大学
• [学会発表] 非晶質ナノシリカの精子頭部への結合による精子運動性の低下
  • 著者名/発表者名: 久野 秀太、小野寺 章、西海 史子、諸澤 瑛、田中 敦士、岩崎 綾香、田鍋 奈巳、根津 菜摘、宝諸 あい、米村 重信、柳原 格、堤 康央、河合 裕一
  • 学会等名: 第62回日本薬学会近畿支部総会・大会
  • 発表場所: 武庫川女子大学