悪性黒色腫幹細胞の網羅的エピゲノム解析と新規分子標的の同定

• 研究課題/領域番号: 23791283
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 皮膚科学
• 研究機関: 札幌医科大学
• 研究代表者: 佐藤 亜紀子 札幌医科大学, 医学部, 助教 (10468093)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 悪性黒色腫 / 癌幹細胞 / エピジェネティック

研究概要

悪性黒色腫細胞株において、幹細胞様性質をもつ細胞を同定するための検討を行った。ABCB5陽性細胞、 CD271陽性細胞は、ABCB5陰性細胞やCD271陰性細胞と比較してNOD-SCIDマウスにおいて高い腫瘍形成能を示した。またPKH染色による色素保持細胞(label retaining cell) は高いsphere形成能を示し、かつCD271およびABCB5を高発現していた。これらの結果から、label retaining cellは幹細胞様性質を持つ細胞集団を含んでいると考えられた。これらの細胞のさらなるエピゲノム解析が、悪性黒色腫の新しい治療標的の発見に有用であると考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Aberrant methylation of microRNA-34b/c is a predictive marker of metachronous gastric cancer risk (2013)
  • 著者名/発表者名: Suzuki R, Nosho K (他14名), Yamamoto H, Shinomura Y
  • 雑誌名: J Gastroenterol 巻: (Epub ahead of print) 号: 7 ページ: 1135-1144
  • DOI: 10.1007/s00535-013-0861-7
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Molecular Dissection of Premalignant Colorectal Lesions Reveals Early Onset of the CpG Island Methylator Phenotype. (2012)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto E, Suzuki H, Yamano HO
  • 雑誌名: Am J Pathol 巻: 181(5) 号: 5 ページ: 1847-61
  • DOI: 10.1016/j.ajpath.2012.08.007
  • 査読あり
• [学会発表] DGKGによる悪性黒色腫の浸潤抑制機構の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 佐藤亜紀子、甲斐正広、山本英一郎、丸山玲緒、西坂尚弘、山下利春、鈴木拓
  • 学会等名: 第7回日本エピジェネティクス研究会総会
  • 発表場所: 奈良
  • 年月日: 2013-05-30
• [学会発表] DGK-γは黒色腫細胞の浸潤に関与する (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐藤亜紀子、甲斐正広、鈴木拓、西坂尚弘、肥田時征、米田明弘、山下利春
  • 学会等名: 日本研究皮膚科学会第37回年次学術大会・総会
  • 発表場所: 沖縄
  • 年月日: 2012-12-07
• [学会発表] DGK-γは黒色腫細胞の浸潤に関与する (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐藤亜紀子、甲斐正広、鈴木拓、山本英一郎、丸山玲緒、西坂尚弘、山下利春
  • 学会等名: 第71回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2012-09-20