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うつ病治癒メカニズム解明に向けた神経新生におけるrhotekinの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 23791369
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 精神神経科学
研究機関国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

岩井 孝志  国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所・精神薬理研究部, 流動研究員 (90339135)

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 中途終了 (2011年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードRhotekin / 神経新生 / 神経幹細胞 / 神経分化 / 突起伸長 / 抗うつ薬 / 神経細胞死
研究概要

抗うつ薬の慢性投与によりラット脳内でrhotekin(RTKN)の発現が増加したことから、抗うつ薬の奏効機序と考えられている神経新生過程におけるRTKNの割役について検討した。ウエスタンブロットおよび蛍光免疫染色により、培養神経幹細胞を神経細胞に分化させることでRTKNの産生が増加することが明らかとなった。そこで、神経分化時にRTKNをsiRNAでノックダウンし、生存率、分化率、神経突起長といった神経分化に関わるパラメータについて測定を行った。RTKNノックダウン72時間後より、MTTアッセイによるミトコンドリア酵素活性の低下、ヘキスト染色による核の委縮がみとめられた。さらに、ノックダウン96時間後には細胞数の減少がみとめられた。したがって、RTKNは神経分化時の生存維持に必要であると考えられる。次に、神経マーカーであるTuj1の免疫染色を行ったところ、Tuj1陽性細胞の減少とTuj1陽性突起伸長の低下がみとめられた。これらの変化は、ノックダウンによる細胞数の減少が生じる前からみられるため、Tuj1陽性細胞が死滅したことによる2次的な結果ではなく、RTKNが分化や突起伸長に重要であることを示している。以上から、RTKNは神経幹細胞から神経細胞への分化、および、その後の突起伸長や生存維持に重要な役割を果たすシグナル分子であると考えられる。これらの結果は、抗うつ薬によって生じる神経新生過程をRTKNが仲介している可能性を示唆している。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Rhotekinは培養神経幹細胞の神経分化過程を調節する2011

    • 著者名/発表者名
      岩井孝志
    • 学会等名
      第21回日本臨床精神神経薬理学会・第41回日本神経精神薬理学会合同年会
    • 発表場所
      東京・新宿京王プラザホテル
    • 年月日
      2011-10-27
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-08-05   更新日: 2019-07-29  

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