研究課題
若手研究(B)
本研究はヒトがんにおいて、放射線治療開始後に抗腫瘍免疫が誘導されることの立証を目的として行った。食道がんの放射線治療患者からリンパ球を分離して腫瘍特異的CTLが誘導されているかを確認した。特異的CTLの確認にはELISPOTassayを用いた。放射線治療により特異的なCTLが誘導されることを見出した。次に、誘導されるCTLの意義を検討するために動物実験を行った。実験的放射線治療モデルにおいてCTLを抗体の投与によって除去したところ、放射線治療の効果が減弱した。これらのことから、放射線治療により腫瘍特異的な免疫が誘導されること、誘導された免疫は放射線治療効果に重要な役割を果たしていることが考えられた。
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Cancer Res
巻: 72(16) ページ: 3967-3976
Cancer Research
巻: 72 号: 16 ページ: 3967-3976
10.1158/0008-5472.can-12-0851