研究課題
若手研究(B)
本研究は、陽子線治療用の生物学的に最適なビームの設計をめざし、物理的パラメータに基づいて生物学的効果を計算する手法を確立することを目的とした。単色陽子線に対して組織等価比例計数管で測定した線エネルギー分布をデータペース化し、細胞感受性を加味した生物学的効果と吸収線量をモデル計算する手法を確立した。陽子線治療用ビームにおいて、この手法で計算した結果と、実際に測定した結果とは良く一致することが確かめられた。この計算モデルを使用し、生物学的効果比を乗じた吸収線量を用いて陽子線治療用拡大ブラッグピークビームを設計するプログラムを作成した。また、この生物学的効果の計算モデルはワブラー散乱体法とスキャニング照射法のどちらにも有用であることが示された。
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