研究課題
若手研究(B)
本実験では、四塩化炭素の投与時間を調整することにより、F1-F4までの肝硬変マウスを作成する事に成功した。基礎分野では、肝硬変モデルを作成する事は可能であったが、いままでの検討項目は硬変肝の繊維化を抑制する事を目標とし、肝再生に関する検討は全く行われていなかった。しかし肝細胞癌に対し手術を行う場合は、背景肝が通常ウイルス性肝炎であることから繊維化に応じた切除式の選択が必須である。本研究では、臨床分野で出来なかった硬変度合い別の肝再生を体系的に解析する事が可能となり、この結果を踏まえ、今後は臨床面で術前肝硬変の程度に応じた肝切除術式の決定を行う事が可能となった。