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大動脈瘤に対する幹細胞療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23791566
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 胸部外科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉住 朋  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (00597859)

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 中途終了 (2011年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード大動脈瘤 / 幹細胞療法 / 間葉系幹細胞 / 静脈注入・全身投与 / エラスチン / マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP) / 免疫抑制機能 / 抗炎症機能
研究概要

これまで、当研究グループでは、体性幹細胞の1つである「骨髄由来間葉系幹細胞」の免疫抑制機能・抗炎症機能を期待し、その細胞シートを大動脈瘤モデルマウス(ApoE KOマウスにアンギオテンシン(Ang)II持注)の腹腔内に留置することで、大動脈瘤の進展を抑制し、各種炎症性サイトカインやマトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)などの蛋白分解分子の抑制および、細胞外マトリクスの産生促進に寄与する分子の増加を示し、その有効性を示唆してきた。本研究では、骨髄由来間葉系幹細胞を局所留置ではなく、全身的に静脈内投与することで、同様に大動脈瘤の進展を抑制することができるかを検証した。
高齢(24週齢)のアポリポプロテインE欠損(apoE-/-)マウスに(Ang)IIを4週間持続注射し、10^6個の骨髄由来間葉系幹細胞を尾静脈から静脈注入し(MSC群,n=14)、2週および8週後に犠牲死させ評価を行った。コントロール群として生理食塩水を静脈注射した(C群,n=11)。大動脈瘤径は、2週後の横隔膜下レベルで有意にMSC群がC群より小さかったが、他の部位はMSC群が小さい傾向があるものの有意差はなかった。エラスチカ・ファン・ギーソン染色では、C群のエラスチックラミナの崩壊が激しい印象であったが、エラスチン量定量では両群間で有意差はなかった。ザイモグラフィーによるマトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)の発現は、MSC群でpro MMP-9が有意に減少したが、MMP-2(pro, activeともに)やactive MMP-9では有意差がなかった。
上述のように、MSC投与群の方が良好な傾向はみせるものの十分な効果が得られなかった。この結果から、投与量(細胞数)の最適化や複数回投与の必要性が示唆された。細胞が大動脈瘤に到達しているかの検証や細胞のどのような作用が影響を及ぼすのか、メカニズムの解明も今後必要である。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 慢性B型解離性大動脈瘤に対するAortic tailoring術2011

    • 著者名/発表者名
      吉住朋, 他
    • 学会等名
      第64回日本胸部外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2011-10-12
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 弓部大動脈術後の遠隔期死亡に影響を与える因子の検討2011

    • 著者名/発表者名
      吉住朋, 他
    • 学会等名
      第64回日本胸部外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2011-10-10
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] Possibility of stem cell therapy for aortic aneurysm2011

    • 著者名/発表者名
      Yamawaki-Ogata A, Yoshizumi T, et al
    • 学会等名
      Tissue Engineering and Regenerative Medicine International Society European Chapter (TERMIS-EU) 2011 Meeting
    • 発表場所
      Granada, Spain
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-08-05   更新日: 2019-07-29  

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