研究課題/領域番号 |
23791740
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
沼倉 一幸 秋田大学, 医学部, 助教 (90566415)
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研究分担者 |
土谷 順彦 秋田大学, 医学部, 准教授 (70282176)
羽渕 友則 秋田大学, 医学部, 教授 (00293861)
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連携研究者 |
畠山 真吾 弘前大学, 医学部, 講師 (10400136)
大山 力 弘前大学, 医学部, 教授 (80282135)
井上 亨 大分大学, 医学部, 助教 (90468009)
三股 浩光 大分大学, 医学部, 教授 (60219714)
荒井 陽一 東北大学, 医学部, 教授 (50193058)
神波 大己 京都大学, 医学部, 講師 (20402836)
小川 修 京都大学, 医学部, 教授 (90260611)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2011年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 腫瘍学 / Xp11.2転座腎癌 / 腎細胞癌 / Xp1.2転座 / Xp11.2転座 |
研究概要 |
【目的】Xp11.2転座をともなう腎細胞癌(Xp11.2転座RCC)は、その全てが染色体Xp11.2上のTFE3遺伝子を巻き込む転座で、TFE3融合蛋白が高発現している。Xp11.2転座RCCの頻度とその臨床的特徴を検討した。 【対象】当科で1987年7月から2009年4月までに手術または生検を行ったRCC症例で組織標本が入手可能であった963例に対してTFE3蛋白の免疫組織染色を行い陽性例をXp11.2転座RCCと診断した。 【結果】TFE3免疫組織染色陽性例は29例(3%)(男17例、女12 例) であった。年齢の中央値46歳 (22.73)、平均腫瘍径7.1cm、初診時StageIII以上14例 (48.3%)、初診時有転移12例 (41.4%)、平均観察期間32.5ヶ月であった。転移を有する14例に対する治療は、cytokine therapy、tyrosine kinase inhibitors (TKI)、免疫化学療法(IFNα, IL2, Gemcitabine) が、それぞれ8例、4例、2例に行われていた。奏功例は免疫化学療法の2例(100%)のみであった。TKIは奏功例がなかったものの3例(67%)がSDであった。一方、cytokineは治療効果が乏しかった。疾患特異的生存期間の中央値は、全症例で34.9ヶ月、有転移症例で22ヶ月であった。 【考察】成人RCC患者において3%にXp11.2転座RCCを認めた。半数の患者では、診断時に進行病期であった。免疫化学療法およびTKIは治療効果を認めたが、cytokineは効果がなかった。さらなる特徴の解明と効果的な治療の開発が必要と考えられた。
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