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対立遺伝子間遺伝子発現相違に起因する 子宮体癌発症メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 23791847
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 産婦人科学
研究機関九州大学

研究代表者

恒松 良祐  九州大学, 医学研究院, 助教 (20380529)

研究期間 (年度) 2011 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードAED / 子宮体癌 / MDM2 / PCR-SSCP
研究概要

細胞老化誘導シグナロソーム破綻へのAllelic Expression difference(AED)の関与を明らかにするために、MDM2遺伝子の3'非翻訳末端のSNP(rs1690916、A/G)をマーカーSNPとして子宮体癌患者および対照群各45例より採取した組織(子宮体癌組織および正常子宮内膜組織)よりゲノムDNAおよびmRNAを抽出し、上記SNPを含む領域をRT-PCRーSSCP法を用いて解析した。正常子宮内膜組織ではゲノムDNAおよびmRNA上のマーカーSNPの存在比はいずれも1:1であり、AEDが存在しなかったが、子宮体癌患者由来の20例中2例において、mRNA上のマーカーSNPの存在比が大きく異なることが明らかとなり、これらにおいてはAEDが存在することが示唆された。MDM遺伝子にはP1、P2という2つのプロモーターが存在するが、P1プロモーター由来の転写産物のAEDを同様にPCR-SSCP法で解析したところ、P1プロモーターからの遺伝子発現にはAEDが存在せず、MDM遺伝子のAEDはP2プロモーターに由来すると考えられた。P2プロモーターでは転写因子Sp1の結合配列上にあり、Sp1の親和性に影響を与えるSNP309がよく知られているが、われわれはこれとは別にP2プロモーター上のさらに5'側に新規のSNP(T/C)を同定した。このSNPにより本来Sp1結合配列である領域上にNF-・B結合配列が出現することを見いだし、NF-・Bのp50サブユニットが同部位に結合することにより、MDM2の転写を抑制することを明らかにした。さらに上述したAEDを示す子宮体癌組織を用いた免疫染色でp50が核内に異常蓄積していること、またBiacoreを用いた実験よりSp1とNF-・?が上記結合配列に競合的に結合していることから、MDM2の転写におけるNF-・Bシグナルによる抑制的制御機構の存在が明らかとなった

報告書

(3件)
  • 2012 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2011 実施状況報告書

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公開日: 2011-08-05   更新日: 2019-07-29  

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