一塩基多型解析による子宮体癌幹細胞の個性診断

• 研究課題/領域番号: 23791854
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 産婦人科学
• 研究機関: 慶應義塾大学
• 研究代表者: 野村 弘行 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (50327590)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2013年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 一塩基多型 / 化学療法 / 効果予測 / 子宮体癌 / 卵巣癌

研究概要

子宮体癌に対する術後補助化学療法の効果を早期に的確に判定する手法の構築を目指し、薬物反応を規定する宿主側因子としての一塩基多型(SNP)に着目した。網羅的SNP解析を行い、治療ターゲットとしての癌幹細胞個性診断を試みた。本研究により、化学療法時の薬物反応と相関する薬物代謝関連の特定のSNPを選別することができた。これらは化学療法の毒性の予測と同時に、治療効果をも予測する因子として有用であった。以上のことから、個体のゲノム情報に基づいた癌幹細胞個性診断が、新たな個別化治療戦略に応用できる可能性が示された。

研究成果

• [雑誌論文] 子宮体がんの術後再発リスク評価と術後療法 (2013)
  • 著者名/発表者名: 進伸幸,山上亘,野村弘行,阪埜浩司,青木大輔
  • 雑誌名: 臨床婦人科産科 巻: 67 ページ: 474-484
• [雑誌論文] Current status of molecular-targeted drugs for endometrial cancer (Review) (2013)
  • 著者名/発表者名: Nogami Y, Banno K, Kisu I, Yanokura M, Umene K, Masuda K, Kobayashi Y, Yamagami W, Nomura H, Tominaga E, Susumu N, Aoki D
  • 雑誌名: Mol Clin Oncol 巻: 1 号: 5 ページ: 799-804
  • DOI: 10.3892/mco.2013.140
• [雑誌論文] Current status of molecular-targeted drugs for endometrial cancer (Review) (2013)
  • 著者名/発表者名: Nogami Y, Banno K, Kisu I, Yanokura M, Umene K, Masuda K, Kobayashi Y, Yamagami W, Nomura H,Tominaga E, Susumu N, Aoki D
  • 雑誌名: Molecular and Clinical Oncology 巻: 1 ページ: 799-804
• [雑誌論文] Biomarkers in endometrial cancer : Possible clinical applications (Review) (2012)
  • 著者名/発表者名: Banno k, Kisu I, Yanokura M, Tsuji K, Masuda K, Ueki A, Kobayashi Y, Yamagami W, Nomura H, Tominaga E, Susumu N, Aoki D
  • 雑誌名: Oncol Lett 巻: 3 号: 6 ページ: 1175-1180
  • DOI: 10.3892/ol.2012.654
• [雑誌論文] 発現解析による子宮体癌の再発予測モデルの開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 津田浩史,井口蓉子,片岡史夫,野村弘行,田中英雄,千代田達幸,平沢晃,進伸幸,青木大輔
  • 雑誌名: 日本分子腫瘍マーカー研究会誌 巻: 27 ページ: 45-46
  • NAID: 130004436451
• [雑誌論文] Role of circulating free alu DNA in endometrial cancer (2012)
  • 著者名/発表者名: Tanaka H, Tsuda H, Susumu N, et al.
  • 雑誌名: Int J Gynecol Cancer 巻: 22 号: 1 ページ: 82-86
  • DOI: 10.1097/igc.0b013e3182328c94
  • 査読あり
• [学会発表] 上皮性卵巣癌に対するTC療法の薬物反応を規定する一塩基多型の抽出 (2014)
  • 著者名/発表者名: 野村弘行,片岡史夫,岩佐尚美,中平直希,橋本志歩,有馬宏和,千代田達幸,山上亘,冨永英一郎,進伸幸,吉村泰典,青木大輔
  • 学会等名: 第66回日本産科婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 東京都千代田区
  • 年月日: 2014-04-19
• [学会発表] 上皮性卵巣癌に対するTC療法の薬物反応を規定する一塩基多型の抽出 (2014)
  • 著者名/発表者名: 野村 弘行，片岡 史夫，岩佐 尚美，中平 直希，橋本 志歩，有馬 宏和，千代田 達幸，山上 亘，冨永 英一郎，進 伸幸，吉村 泰典，青木 大輔
  • 学会等名: 第66回日本産科婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 東京都
• [学会発表] Association between drug response and gene polymorphisms in first-line chemotherapy for ovarian cancer (2013)
  • 著者名/発表者名: Nomura H , Kataoka F, Chiyoda T, Tanaka H, Hashimoto S, Arima H, Yamagami W, Tominaga E, Susumu N, Aoki D
  • 学会等名: 第72回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 神奈川県横浜市
  • 年月日: 2013-10-05
• [学会発表] 子宮体癌up date (2013)
  • 著者名/発表者名: 野村弘行
  • 学会等名: 第11回日本臨床腫瘍学会学術集会
  • 発表場所: 宮城県仙台市
  • 年月日: 2013-08-30
• [学会発表] 上皮性卵巣癌初回化学療法における治療効果予測因子としてのgene polymorphismsの解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 野村弘行,津田浩史,片岡史夫,千代田達幸,井口蓉子,橋本志歩,山上亘,冨永英一郎,進伸幸,青木大輔,吉村泰典
  • 学会等名: 第65回日本産科婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 北海道札幌市
  • 年月日: 2013-05-10
• [学会発表] 当院における子宮体癌IVb期症例の臨床病理学的検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 滝川彩,山上亘,進伸幸,桑波田美智子,野村弘行,片岡史夫,冨永英一郎,阪埜浩司,津田浩史,青木大輔,吉村泰典
  • 学会等名: 第124回関東連合産科婦人科学会学術集会
  • 発表場所: 山梨県甲府市
  • 年月日: 2012-10-28
• [学会発表] 上皮性卵巣癌における初回化学療法のprognostic markerとしての血液毒性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野村弘行,津田浩史,片岡史夫,田中京子,千代田達幸,山上亘,平沢晃,冨永英一郎,進伸幸,青木大輔
  • 学会等名: 第49回日本癌治療学会学術集会
  • 発表場所: 愛知県名古屋市
  • 年月日: 2012-10-28
• [学会発表] (2012)
  • 著者名/発表者名: Chiyoda T, Tsuda H, Ito Y, Tanaka H, Takano M, Nishimura S, Kataoka F, Nomura H, Hirasawa A, Susumu N, Aoki D
  • 学会等名: Biennial Meeting of the International Gynecologic Cancer Society (IGCS)
  • 発表場所: Vancourver, Canada
  • 年月日: 2012-10-13
• [学会発表] Classification of ovarian cancer based on the stromal gene expression related with recurrence of endometrial cancer (2012)
  • 著者名/発表者名: Tsuda H, Ito Y, Kataoka F, Tanaka H, Nomura H, Chiyoda T, Iguchi Y, Hirasawa A, Tominaga E, Yamagami W, Susumu N, Aoki D
  • 学会等名: 第71回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 北海道札幌市
  • 年月日: 2012-09-21
• [学会発表] 子宮体癌および上皮性卵巣癌症例における血漿中遊離DNA量に関する検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野村弘行,津田浩史,片岡史夫,千代田達幸,井口蓉子,山上亘,冨永英一郎,進伸幸,青木大輔,吉村泰典
  • 学会等名: 第64回日本産科婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 兵庫県神戸市
  • 年月日: 2012-04-13
• [学会発表] 子宮体癌の再発を予測できる間質遺伝子の発現に基づいた卵巣癌症例のグループ化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 津田 浩史、野村 弘行、片岡 史夫、千代田 達幸、冨永 英一郎、山上 亘、進 伸幸、青木 大輔
  • 学会等名: 第32回日本分子腫瘍マーカー研究会
  • 発表場所: 北海道札幌市
• [学会発表] A gene expression profile as a predictor of recurrence in low and intermediate-risk endometrial cancer (2011)
  • 著者名/発表者名: Tsuda H, Ito Y, Tanaka H, Takano M,Nishimura S, Kataoka F, Nomura H, Chiyoda T, Hirasawa A, Susumu N, Aoki D
  • 学会等名: 第70回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 愛知県名古屋市
  • 年月日: 2011-10-05
• [学会発表] The significance of measurement of cell free DNA in the endometrial cancer (2011)
  • 著者名/発表者名: Tanaka H, Tsuda H, Nomura H, Kataoka F, Hirasawa A, Chiyoda T, Susumu N, Aoki D
  • 学会等名: 第70回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 愛知県名古屋市
  • 年月日: 2011-10-03
• [学会発表] 発現解析による子宮体癌の再発予測モデルの開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 津田浩史,井口蓉子,片岡史夫,野村弘行,田中英雄,千代田達幸,平沢晃,進伸幸,青木大輔
  • 学会等名: 第31回日本分子腫瘍マーカー研究会
  • 発表場所: 愛知県名古屋市
  • 年月日: 2011-10-02
• [学会発表] 子宮体部癌肉腫の遺伝子発現パターンに基づいた治療戦略の考察 (2011)
  • 著者名/発表者名: 千代田達幸,津田浩史,野村弘行,片岡史夫,平沢晃,進伸幸,青木大輔,吉村泰典
  • 学会等名: 第63回日本産科婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 大阪府大阪市
  • 年月日: 2011-08-30
• [学会発表] 発現解析による子宮体癌の再発予測モデルの開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 津田浩史、井口蓉子、片岡史夫、野村弘行、田中英雄、千代田達幸、平沢晃、進伸幸、青木大輔
  • 学会等名: 日本分子腫瘍マーカー研究会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場（愛知県）
• [図書] CANCER OF THE UTERINE ENDOMETRIUM - ADVANCES AND CONTROVERSIES (2012)
  • 著者名/発表者名: Susumu N, Nomura H, Yamagami W, Hirasawa A, Banno K, Tsuda H, Sagae S, Aoki D
  • 出版者: In Tech (Croatia)
• [備考]
  • URL: http://www.obgy.med.keio.ac.jp/04research/06gy2.html