真珠腫性中耳炎に対する免疫療法の開発:新モデル開発

• 研究課題/領域番号: 23791906
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 耳鼻咽喉科学
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 福田 智美 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (40372776)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2012年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円); 2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 真珠腫性中耳炎 / KGF / KGFR

研究概要

KGFは本来角化上皮の増殖を促し創傷治癒を促進する因子である。ヒト中耳真珠腫組織ではKGFが常に強発現しており、異常増殖能を持つ真珠腫上皮への変化を引き起こす重要なトリガーの一つと考えられる。今回エレクトロポレーション法を用いた新奇動物モデルで中耳真珠腫形成へのKGF作用の重要性が示された。そこで、本新奇動物モデルを用いKGF受容体阻害剤による阻害実験を行った。結果、真珠腫形成が100%阻害され、保存療法への応用の可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 【耳科基礎研究のトピックス】 中耳真珠腫発症における角化細胞増殖因子(KGF)および受容体(KGFR)の関与 エレクトロポレーターでのベクター導入による新動物モデルを用いて (2012)
  • 著者名/発表者名: 福田智美、小路武彦、高橋晴雄
  • 雑誌名: Otology Japan 巻: 22巻5号 ページ: 891-896
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of in vivo over-expression of KGF by electroporatively transfected KGF cDNA on the histology of middle ear cholesteatoma (2012)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO-FUKUDA T, KOJI T, SHIBATA Y, IKEDA T, HISHIKAWA Y, TAKAHASHI H
  • 雑誌名: Proceedings of the 10th International Symposium on the Recent Advances of Otitis Media, held in New Orleans, USA
  • NAID: 10031145247
• [雑誌論文] 【耳科基礎研究のトピックス】 中耳真珠腫発症における角化細胞増殖因子(KGF)および受容体(KGFR)の関与 エレクトロポレーターでのベクター導入による新動物モデルを用いて (2012)
  • 著者名/発表者名: 福田智美、小路武彦、高橋晴雄
  • 雑誌名: Otology Japan 巻: 22 ページ: 891-896
  • 査読あり
• [雑誌論文] 【慢性炎症の病態を理解する】慢性炎症の制御と最新治療 角化表皮細胞の増殖分化の制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 福田智美、小路武彦、高橋晴雄
  • 雑誌名: JOHNS 巻: 27巻 ページ: 1797-1802
• [雑誌論文] 【慢性炎症の病態を理解する】慢性炎症の制御と最新治療 角化表皮細胞の増殖分化の制御. (2011)
  • 著者名/発表者名: 福田智美, 小路武彦, 高橋晴雄
  • 雑誌名: JOHNS 巻: 27 ページ: 1797-802
• [学会発表] 公募パネルディスカッション3:耳科学基礎研究の新展開.角化細胞増殖因子受容体(KGFR)阻害薬による実験的真珠腫性中耳炎治療の可能性の検定:新動物モデルを用いて(シンポジスト) (2012)
  • 著者名/発表者名: 福田智美 高橋晴雄
  • 学会等名: 第22回日本耳科学会総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2012-10-04
• [学会発表] Effect of in vivo over-expression of KGF on the histology of middle ear Cholesteatoma (2012)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO-FUKUDA T, KOJI T, TAKAHASHI H
  • 学会等名: 14thInternational Congress of Histochemistry and Cytochemistry
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-08-28
• [学会発表] Symposium 2: Cell biological event in cholesteatoma I - active proliferation: Effect of in vivo over-expression of KGF by electroporatively transfected KGF cDNA on the histology of Middle Ear Cholesteatoma. symposium, (シンポジスト) (2012)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO-FUKUDA T, KOJI T, TAKAHASHI H
  • 学会等名: 9th International Conference on Cholesteatoma and Ear Surgery
  • 発表場所: Nagasaki
• [学会発表] 公募パネルディスカッション3：耳科学基礎研究の新展開． 角化細胞増殖因子受容体(KGFR)阻害薬による実験的真珠腫性中耳炎治療の可能性の検定：新動物モデルを用いて (2012)
  • 著者名/発表者名: 福田智美 高橋晴雄
  • 学会等名: 第22回日本耳科学会総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 招待講演
• [学会発表] Effect of in vivo over-expression of KGF on the histology of middle ear Cholesteatoma (2012)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO-FUKUDA T, KOJI T, TAKAHASHI H
  • 学会等名: 14th International Congress of Histochemistry and Cytochemistry
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] Symposium 2: Cell biological event in cholesteatoma I - active proliferation: Effect of in vivo over-expression of KGF by electroporatively transfected KGF cDNA on the histology of Middle Ear Cholesteatoma. (2012)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO-FUKUDA T, KOJI T, TAKAHASHI H
  • 学会等名: 9th International Conference on Cholesteatoma and Ear Surgery
  • 発表場所: 長崎
  • 招待講演
• [学会発表] 耳科基礎研究のトピックス; SDラット外耳における角化細胞増殖因子(KGF)プラスミド導入による中耳真珠腫形成 新動物モデルを用いて(シンポジスト)、 (2011)
  • 著者名/発表者名: 福田智美 高橋晴雄
  • 学会等名: 第21回日本耳科学会総会
  • 発表場所: 沖縄
  • 年月日: 2011-01-25
• [学会発表] Effect of in vivo over-expression of KGF by electroporatively transfected KGF cDNA on the histology of Middle Ear Cholesteatoma. (2011)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO-FUKUDA T, KOJI T, SHIBATA Y, IKEDA T, HISHIKAWA Y, TAKAHASHI H
  • 学会等名: the 10th International Symposium on the Recent Advances of Otitis Media
  • 発表場所: New Orleans, USA
• [学会発表] SDラット外耳道における角化細胞増殖因子（KGF）プラスミド導入による中耳真珠腫形成：新動物モデルを用いて． (2011)
  • 著者名/発表者名: 福田智美, 高橋晴雄
  • 学会等名: 第21回日本耳科学会総会・学術講演会(招待講演)
  • 発表場所: 沖縄コンベンションセンター（沖縄県）