研究課題
若手研究(B)
今回の研究では、私は腫瘍関連網膜症の中で双極細胞の機能不全を生じる患者の血清中の自己抗体及びその作用につき検討した。私は9人中2人の患者にTRPM1と呼ばれるON型双極細胞のイオンチャンネルに対する自己抗体を検出した。そのうちの一人の血清をマウス硝子体内に投与したところ、血清投与後5時間で双極細胞の変性を生じることを発見した。このことより患者は、血清中の抗TRPM1抗体を介して、ON型双極細胞の変性を生じ機能不全を生じていることが推測された。私が行った患者血清のマウス硝子体内に投与後、網膜電図と組織切片の検討という方法が一部の腫瘍関連網膜症の診断に有用であることが分かった。ON型双極細胞の特異的な変性は今まで報告がなく、新しい発見である。
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