研究課題
若手研究(B)
上皮性細胞接着分子(EpCAM)は細胞表面に局在する糖タンパク質で、循環癌細胞(CTC)のマーカータンパク質として利用されており、EpCAM 抗体を用いたCTC分離デバイスの開発が報告されている。この抗体を人工ペプチドに置き換えることで、捕捉したCTCの機能解析が容易になると考えた。本研究では、遺伝子工学的手法を用いて、EpCAMに結合能を有するEp114ペプチドを取得した。Ep114のKd値は1.6nMで、EpCAMに対して強い結合能を持つことが分かった。また、Ep114がEpCAM高発現細胞に結合することも確認された。以上より、EpCAMに対して強い結合能をもつペプチドの取得に成功した。