研究課題/領域番号 |
23792163
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
辺見 浩一 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (80586389)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ナノバブル / 根管洗浄 / Enterococcus fecalis / 次亜塩素酸ナトリウム溶液 / 超音波 / Enterococcus Faecalis / 透過型電子顕微鏡 / 低濃度次亜塩素酸ナトリウム溶液 / 殺菌 |
研究概要 |
低濃度次亜塩素酸ナトリウム溶液にナノバブルを併用した新しい根管洗浄システムを開発する目的で、まず殺菌効果確認法の確立および組織傷害を惹起しない次亜塩素酸ナトリウム溶液の濃度の決定を行った。その結果、細菌のATP活性をルシフェラーゼ活性に置き換えることで簡便に細菌数を測定できること、0.5%の次亜塩素酸ナトリウム溶液であればラット口角においてほとんど組織傷害を惹起しないことが明らかになった。次に200ulピペットチップを根管に模した実験系にて殺菌効果の検討を行い、0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液においてもある程度の殺菌能を示すが、そこにナノバブルと超音波を併用することにより、有意な細菌数の減少を認めた。このナノバブルと超音波による殺菌効果の増強のメカニズムについて明らかにする目的で、透過型電子顕微鏡(TEM)により検討した。慢性根尖性歯周炎の遷延化の要因の一つとされるEnterococcusfaecalisに対して、ナノバブルおよび超音波を作用させることにより、細菌表面が破壊されたような像が多数観察された。細菌表面の破壊が殺菌剤の効率的な導入を促進し、その結果殺菌効果が増強されたと推察された。
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