研究概要 |
本研究は抗菌性を伴う熱可塑性合成樹脂を開発する目的で行った.ポリアミド系樹脂に水溶性銀イオンを重量%で0.3~30.0%添加した後,射出成形した.CandidaalbicansはSabouraud寒天培地を用いて37℃で48時間好気培養を行い,浮遊菌だけを除き,さらに32時間培養した.残存生菌量は蛍光染色法を用いて6~60時間(EX:530,EM:590)測定した.本実験の結果から銀イオン濃度が15.0%以上の試料は60時間後もカンジダ菌の検出は認めらなかった.銀イオン濃度が15.0%以上になると,試料の黒変が認められた.
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