研究概要 |
本研究では,様々な味・香りのガム咀嚼中の脳血流変化および体循環,自律神経活動(心拍血圧ゆらぎ解析)を評価し,味・香りの変化にこれらが受ける影響について検討を行った.その結果,味・香りがあるガムを咀嚼した時が最も脳血流が上昇し,味のある食品を摂取することが脳循環をはじめとする循環系の賦活化に重要であることが示された.次に,ガム咀嚼時に分泌される唾液中のコルチゾールを計測し,味および香りが異なるガムを咀嚼した時のストレス反応を明らかにすることを目的に実験を行った.その結果,甘み/レモンの香りがある最もおいしく感じるガムの咀嚼によって,ストレス抑制効果のあるコルチゾールが多く分泌されることが分かった.
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