生体材料と成長因子の相互作用を応用した軟骨細胞無血清培地の開発

• 研究課題/領域番号: 23792273
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 歯科医用工学・再生歯学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 倉林 くみ子 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (40586757)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 無血清培地 / 軟骨細胞 / 成長因子 / ヒアルロン酸 / 生体材料 / 軟骨無血清培地 / 耳介軟骨細胞

研究概要

添加する成長因子の最適化の検討に加えて、本研究のもっとも特徴的な点は、そのアプローチに加えて、血清中や細胞外基質に含まれる、生体内の物質として安全性の高い生体材料を添加し、成長因子と相互作用させる事により、実用的な無血清培地を確立した。
本研究で検討対象となる因子・材料は、血清に含まれる物質であり、これらはすべて上市薬剤として既に臨床導入されているものである。再生医療の臨床応用で要請されることは安全性である。培地添加因子としてこれらの因子・材料を利用することは、安全性を確保する上で非常に有利な選択であり、臨床軟骨再生医療を通じ、国民の健康と福祉に直結する成果をもたらすものと期待される。

研究成果

• [雑誌論文] The development of a serum-free medium utilizing the interaction between growth factors and biomaterials (2012)
  • 著者名/発表者名: Iwata K, Asawa Y, Nishizawa S, Mori Y, Nagata S, Takato T, Hoshi K
  • 雑誌名: Biomaterials 巻: 33(2) ページ: 444-454
• [雑誌論文] The development of a serum-free medium utilizing the interaction between growth factors and biomaterials. (2012)
  • 著者名/発表者名: Iwata-Kurabayashi K, Asawa Y, Nishizawa S, Mori Y, Nagata S, Takato T, Hoshi K.
  • 雑誌名: Biomaterials 巻: 33(2) ページ: 444-54
  • 査読あり
• [雑誌論文] The development of a serum-free medium utilizing the interaction between growth factors and biomaterials. (2012)
  • 著者名/発表者名: Kumiko Iwata, Yukiyo Asawa, Satoru Nishizawa, Yoshiyuki Mori, Satoru Nagata, Tsuyoshi Takato, Kazuto Hoshi
  • 雑誌名: Biomaterials 巻: 33 ページ: 444-454
  • 査読あり
• [雑誌論文] Selection of highly osteogenic and chondrogenic cells from bone marrow stromal cells in biocompatible polymer-coated plates (2010)
  • 著者名/発表者名: Liu G, Iwata K, Asawara T, Watanabe J, Fukazawa K, Ishihara K, Asawa Y, Fujihara Y, Chung UL, Moro T, Takatori Y, Takato T, Nakamura K, Kawaguchi H, Hoshi K
  • 雑誌名: J Biomed Mater Res A 巻: 15;92(4) ページ: 1273-1282
• [雑誌論文] The effects of rapid- or intermediate-acting insulin on the proliferation and differentiation of cultured chondrocytes (2010)
  • 著者名/発表者名: Iwata K, Asawa Y, Fujihara Y, Tanaka Y, Nishizawa S, Nakagawa T, Nagata S, Takato T, Hoshi K
  • 雑誌名: Curr Aging Sci 巻: 3 ページ: 26-33
• [学会発表] 軟骨細胞無血清増殖培地の開発と各種細胞への有用性の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 倉林くみ子, 浅輪幸世, 宇波和美, 松川紗耶, 星和人, 高戸毅
  • 学会等名: 第12回日本再生医療学会総会
• [学会発表] 生体材料と成長因子の相互作用を応用した軟骨無血清培地の開発と各種細胞への応用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 倉林くみ子、浅輪幸世、西沢悟、松川沙耶、宇波和美、高戸毅、星和人
  • 学会等名: 第１２回 日本再生医療学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] インテグラルビデオグラフィを用いた歯の三次元拡張現実感表示 (2011)
  • 著者名/発表者名: 末永英之, 杉山円, 倉林くみ子, 阿部雅修, 安部貴大, 瀬戸一郎, 西條英人, 小笠原徹, 森良之, 高戸毅
  • 学会等名: 第65回日本口腔科学会総会
• [学会発表] Development of implant-type tissue-engineered cartilage applied for the nasal correction of the cleft lip and palate patients (2011)
  • 著者名/発表者名: Kazuto Hoshi, Yuko Fujihara, Satoru Nishizawa, Yukiyo Asawa, Sanshiro Kanazawa, Makoto Watanabe, Tomoaki Sakamoto, Ryoko Inaki, Misaki Takei, Mariko Matsuyama, Sakura Uto, Kumiko Kurabayashi, Toru Ogasawara,* Satoru Nagata, Tsuyoshi Takato
  • 学会等名: 9th European Craniofacial Congress
  • 発表場所: Salzburg, Austria
• [学会発表] DEVELOPMENT OF IMPLANT-TYPE TISSUE-ENGINEERED CARTILAGE APPLIED FOR THE CORRECTION OF THE CLEFT LIP-NOSE PATIENTS (2011)
  • 著者名/発表者名: K. Hoshi, Y. Fujihara, S. Nishizawa, Y. Asawa, S. Kanazawa, M. Watanabe, T. Sakamoto, R. Inaki, M. Takei, M. Matsuyama, S. Uto, K. Kurabayashi, M, Harai, T. Ogasawara, S. Nagata, T. Takato
  • 学会等名: TERMIS-AP 2011
  • 発表場所: Singapore
• [学会発表] 成長因子と生体材料の相互作用を活用した軟骨細胞無血清培地の開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩田くみ子, 星和人, 藤原夕子, 森良之, 高戸毅
  • 学会等名: 第64回NPO法人日本口腔科学会学術集会
• [学会発表] 再発およびリンパ節転移を繰り返した腺房細胞癌の長期経過観察の一例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高鍋雄亮, 古賀陽子, 西條英人, 菅野勇樹, 倉林くみ子, 齋藤健太郎, 近津大地, 米原啓之, 森良之, 高戸毅
  • 学会等名: 第189回日本口腔外科学会関東地方会
• [学会発表] 軟骨再生過程で軟骨細胞に発現するFas ligandの機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤原夕子, 岩田くみ子, 小笠原徹, 高戸毅, 星和人, 小笠原徹, 高戸毅, 星和人
  • 学会等名: 第9回日本再生医療学会総会
• [学会発表] 軟骨再生医療の細胞培養におけるインスリン製剤導入の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩田くみ子, 浅輪幸世, 藤原夕子, 西澤悟, 高戸毅, 星和人
  • 学会等名: 第28回日本運動器移植・再生医学研究会
• [学会発表] 再生軟骨組織における免疫特権因子の発現検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤原夕子, 西澤悟, 岩田くみ子, 柯政全, 藤川由美子, 高戸毅, 星和人
  • 学会等名: 第8回日本再生医療学会総会