口腔粘膜疾患の癌化に関わる病態形成および獲得免疫機構の解明

• 研究課題/領域番号: 23792391
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 鶴見大学
• 研究代表者: 熊谷 賢一 鶴見大学, 歯学部, 助教 (10518129)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 口腔粘膜 / 白板症 / 癌化 / 癌幹細胞 / 口腔粘膜疾患 / ErbB family gene / 口腔白板症 / 口腔扁平苔癬

研究概要

口腔粘膜疾患におけるEGFRシグナル伝達をmRNAおよび蛋白レベルでの発現解析を行った結果、白板症ではErbB4が正常口腔粘膜と比較して有意に高発現しており，さらに上皮異型性と相関していることが明らかとなった. さらに白板症ではErbB1-3の共発現を伴っていることが明らかとなった. ErB4の過剰発現は口腔扁平上皮癌ではすでに報告されているが，前癌病変での発現解析の報告は本研究が最初であり，EGFRシグナル伝達が口腔前癌病変の病態形成に伴って発現していることから、癌化メカニズムに直接関与する可能性が示唆される結果となった．

研究成果

• [雑誌論文] Clinicopathological significance and prognostic value of CD133 expression in oral squamous cell carcinoma Journal of Oral and Maxillofacial Surgery (2014)
  • 著者名/発表者名: Keisuke Fujii, Kenichi Kumagai, Ryuji Suzuki, Yoshiki Hamada
  • 雑誌名: Medicine and Pathology 巻: (in press)
• [雑誌論文] Clinicopathological significance and prognostic value of CD133 expression in oral squamous cell carcinoma (2014)
  • 著者名/発表者名: Keisuke Fujii, Kenichi Kumagai, Ryuji Suzuki, Yoshiki Hamada
  • 雑誌名: Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine and Pathology 巻: in press 号: 2 ページ: 176-182
  • DOI: 10.1016/j.ajoms.2014.02.003
  • 査読あり
• [雑誌論文] Up regulation of epidermal growth factor receptor 4 in oral leukoplakia (2013)
  • 著者名/発表者名: Hiroshi Kobayashi, Kenichi Kumagai, Akito Gotoh, Takanori Eguchi, Hiroyuki Yamada, Yoshiki Hamada, Satsuki Suzuki, Ryuji Suzuki
  • 雑誌名: International Journal of Oral Science 巻: 5(1) ページ: 14-20
• [雑誌論文] Upregulation of epidermal growth factor receptor 4 in oral leukoplakia. (2013)
  • 著者名/発表者名: Kobayashi H, Kumagai K, Gotoh A, Eguchi T, Yamada H, Hamada Y, Suzuki S, Suzuki R.
  • 雑誌名: International Journal of Oral Science 巻: 5 号: 1 ページ: 14-20
  • DOI: 10.1038/ijos.2013.10
  • 査読あり
• [学会発表] 口腔扁平上皮癌におけるCD44およびCD133発現と頸部リンパ節転移に関する臨床病理学的検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 熊谷賢一, 藤井惠介, 重松宏昭, 中岡雅典, 安川仁章, 川口浩司, 山田浩之, 鈴木隆二, 濱田良樹
  • 学会等名: 第68回NPO法人日本口腔科学会学術集会
  • 年月日: 2014-05-08
• [学会発表] Clinicopathological significance and prognostic value of CD133 expression in oral squamous cell carcinoma 64 (2014)
  • 著者名/発表者名: Kenichi Kumagai, Tsuyoshi Amemiya, Koji Kawaguchi, Ryuji Suzuki, Keisuke Fujii, Hiroaki Shigematsu, Hiroyuki Yamada, Yoshiki Hamada
  • 学会等名: Kongress der Deutschen Gesellschaft für Mund-, Kiefer- und Gesichtschirurgie
  • 発表場所: Maintz, Germany
• [学会発表] 口腔扁平上皮癌におけるCD133の発現と頸部リンパ節転移に関する臨床病理学的検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 藤井惠介, 熊谷賢一, 重松宏昭, 中岡雅典, 清水一, 馬杉亮彦, 川口浩司, 山田浩之, 鈴木隆二, 濱田良樹
  • 学会等名: 第58回(公社)日本口腔外科学会総会・学術大会
  • 年月日: 2013-10-11
• [学会発表] 口腔癌の頚部リンパ節転移における腫瘍免疫応答の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 熊谷賢一, 藤井恵介, 北浦一孝, 江口貴紀, 重松宏昭, 岸悠太, 山田浩之, 川口浩司, 鈴木隆二, 濱田良樹
  • 学会等名: 第25回日本口腔診断学会・第22回日本口腔内科学会合同学術大会
• [学会発表] 口腔白板症および口腔扁平苔癬の病態形成に関わるEGFR familyの発現解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小林浩,熊谷賢一,江口貴紀,重松宏昭,和気昌宏,濱田良樹
  • 学会等名: 第56日本口腔外科学会総会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] Synchronous modulation of epidermal growth factor receptor family genes in oral premalignant lesions (2011)
  • 著者名/発表者名: Kenichi Kumagai, Hiroshi Kobayashi, Akito Gotoh, Takanori Eguchi, Hiroyuki Yamada, Ryuji Suzuki, Yoshiki Hamada
  • 学会等名: 20th International Conference on Oral and Maxillofacail Surgery
  • 発表場所: Santiago, Chile
• [学会発表] 口腔扁平上皮癌におけるCD133の発現と頸部リンパ節転移に関する臨床病理学的検討
  • 著者名/発表者名: 藤井惠介, 熊谷 賢一, 重松宏昭, 中岡雅典, 清水 一, 馬杉亮彦, 川口浩司, 山田浩之, 鈴木隆二, 濱田良樹
  • 学会等名: 第58回（公社）日本口腔外科学会総会・学術大会
  • 発表場所: 福岡国際会議場（福岡県）
• [学会発表] 口腔白板症および口腔扁平苔癬の病態形成に関わるEGFR family の発現解析
  • 著者名/発表者名: 小林浩, 熊谷賢一, 江口貴紀, 重松宏昭, 和気昌宏, 濱田良樹
  • 学会等名: 第56日本口腔外科学会総会
  • 発表場所: 大阪（大阪国際会議場）
• [備考]
  • URL: http://ccs.tsurumi-u.ac.jp/oms