研究課題
若手研究(B)
咀嚼は最も重要な口腔機能の一つであり、離乳期以降の咀嚼獲得期は、脳神経の発達・成熟期と一致している。しかし、離乳後の咀嚼が脳発育に果たす役割については未だ不明な点が多い。本研究において我々は、マウスの網羅的行動試験、神経新生の解析、遺伝子発現解析を行い、離乳後の咀嚼が脳機能に与える影響について検討を行った。その結果、通常の硬食群に比べ軟食群に有意な行動異常(プレパルス抑制試験の低下)や、海馬の神経新生の抑制、神経栄養因子(BDNF)等の遺伝子発現量の低下が認められた。これらの結果から離乳後の軟食は海馬の組織・分子学的変化をもたらし、精神疾患に関係する行動に影響を与える可能性が示唆された。
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Neuroscience
巻: 263(Accepted) ページ: 257-268
巻: 263 ページ: 257-268
10.1016/j.neuroscience.2013.12.065