研究課題/領域番号 |
23792487
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 (2012) 昭和大学 (2011) |
研究代表者 |
臼井 通彦 九州歯科大学, 歯学部・歯周病学分野, 准教授 (10453630)
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連携研究者 |
佐藤 毅 埼玉医科大学, 歯学部, 講師 (60406494)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 歯肉上皮細胞 / RANKL / PKA signaling / 破骨細胞形成 / 歯肉上皮 / RANKL |
研究概要 |
歯肉上皮細胞株であるCa9-22細胞からRNA、タンパクを抽出しRT-PCR法にてRANKL mRNA、 western blotting法にてタンパク発現の有無を調べた結果、 RANKLの発現を確認することができた。次にマウスの歯周組織に免疫染色を行い、RANKLタンパクの発現を検証した。付着上皮、歯肉溝内上皮、口腔歯肉上皮にその発現をみることができた。次に、歯肉上皮細胞をTNF-αで刺激し、RANKL 発現に対する影響を検討した結果、RANKL発現はTNF-α刺激により有意に増加した。最後にTNF-αがRANKL発現を誘導する経路を調べるために、PKA経路の阻害および活性化を行った。その結果、Ca9-22においてPKA阻害剤(H89)で処理されたTNF-αはRANKL mRNAおよびRANKLタンパクの発現を有意に減少させ、PKA活性化因子(Forskolin)で処理されたTNF-αはRANKL mRNAおよびRANKLタンパクの発現を有意に増加させた。次に、歯肉上皮細胞の発現するRANKLが実際に機能するか否かを検証するために、破骨細胞前駆細胞と歯肉上皮細胞を共存培養した。その結果、わずかではあるが破骨細胞が形成され、TNF-α, Forskolin処理により、形成される破骨細胞数は増加した。歯肉上皮細胞はTNF-α-PKAシグナルを介したRANKL産生により破骨細胞形成を支持することが示唆された。
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