研究課題/領域番号 |
23792500
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
石川 恵生 山形大学, 医学部, 医員 (00466640)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2012年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 遺伝毒性影響 / 歯科医師 / コメットアッセイ / 小核試験 / ホルムアルデヒド / コバルト / 一般歯科 / 遺伝毒性試験 / 作業環境 / 作業環境管理 / ホルマリン |
研究概要 |
歯科医師は金属など様々な材料を使用している。歯科医師を取りまく環境衛生学的問題は古くからいわれており、作業環境管理や作業管理を遵守すべきであるが、コンプライアンスは低いとされている。われわれは、歯科医師の健康影響をとりわけ、遺伝毒性影響を作業管理・作業環境管理の観点から評価した。遺伝毒性の指標として、小核試験およびコメットアッセイを用いた。また尿中の金属やサンプリングバッジのホルムアルデヒド濃度も測定し、遺伝毒性影響との関係を調査した。対象者は32 名の歯科医師と40 名の事務系職員である。遺伝毒性影響とそれぞれの因子を重回帰分析ステップワイズ法にて解析を行った。歯科医師と事務系職員を合わせた解析では、歯科医師であることと年齢が遺伝毒性影響に有意な因子となった。また歯科医師のみでの解析では、年齢、睡眠時間、一般歯科治療医が統計学的に有意な因子であった。尿中のコバルト濃度は、有意な因子とならなかった。我々は、歯科医師、特に一般治療を主に行っている歯科医師が、遺伝毒性影響を強く受けている可能性を明らかにした。今後は、遺伝毒性影響を及ぼす歯科材料を明らかにするために、特に一般歯科治療で使用される材料について調査を行っていく予定である。
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