研究目的は、看護学生の首尾一貫感覚と心理社会的汎抵抗資源の因果関係の解明である。2009年度、2010年度入学生を対象に、臨地実習開始前と終了後に質問紙調査を実施した。130名のデータについて、開始前と終了後について平均値の差の検定(Wilcoxonの符号付順位検定)を行ったところ、教員からのサポートとサポート合計において有意差がみられた。また開始前と終了後における首尾一貫感覚とそれ以外の項目について相関係数を調べたところ、心理社会的学習環境、看護職としての職業的アイデンティティ、家族からのサポート、教員からのサポート、友人からのサポート、ソーシャル・サポートの合計に相関関係がみられた。
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