研究概要 |
炎症性腸疾患患者22名の食事・栄養摂取状況,心理状態を2ヶ月間調査し,クローン病患者と潰瘍性大腸炎患者で比較し身体状態,心理状態の特徴を踏まえた食生活について検討した。 クローン病患者の1日栄養摂取量は脂肪酸量, 一価・多価不飽和脂肪酸酸,n-6・n-3多価不飽和脂肪酸が有意に低値であった。また,魚介類摂取量も低値であり,煮付け等で摂取していた。心理状態は「生活に満足している」「つらい(逆転項目)」等9項目が有意に低値なことから,特にクローン病患者は心理状態が低値,魚などn-3多価不飽和脂肪酸を含む食品の摂取量が低値であるため,管理栄養士と相談し,心のゆとりを踏まえた摂取方法の指導が必要である。
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