研究概要 |
本研究の目的は小規模多機能型居宅介護(以下、小規模)利用者の看護ニーズ、看護師の活動の実態を明らかにすることである。全国から無作為抽出した1,000施設の管理者・看護師を対象とした無記名自記式質問紙調査と、看護師への面接調査を行った。その結果、過去3ヶ月間に利用者を救急搬送した施設が31.8%あり、看護師の活動として「利用者の健康状態の把握」「利用者の状態変化時の対応」「介護職員への看護的視点による助言」等が行われていた。「臨機応変な援助の提供」等の小規模の看護の長所が述べられる一方「介護職との連携」「医療処置ができる制度作り」等の課題があげられ看護の充実を図る方策の検討の必要性が示唆された。
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