本研究の目的は、介護保険施設の一つである介護老人福祉施設(以下、特養)において、特に体調が不安定となる看取りに焦点を当て、熟練看護師が実践しているアセスメントを明らかにし、高齢者の異常の早期発見、重症化予防に資する健康管理のためのアセスメント指標を開発することである。 フォーカスグループインタビューおよび個別面接調査を実施した結果、看取りにおいて特養の看護職のアセスメントの構成要素は、「異常の早期発見のためのアセスメント」、「ケアに関するアセスメント」、「特養で看取れるかどうかのアセスメント」、「最期を迎えるためのアセスメント」の4項目が抽出された。
|