研究概要 |
本研究は,信頼性のある多言語間コミュニケーションの実現を目指し,利用場面に最適化した翻訳リペア支援手法を構築することを目的としている.本研究により,以下の成果が得られた.(1)特に正確性が要求される分野として,医療分野における機械翻訳の利用可能性および医療分野において翻訳文が満たすべき必要要件を調査した.調査の結果,必要要件が満たされれば,機械翻訳文でも利用可能であることがわかった.(2)類語を用いた言い換え文自動生成手法をもとに,良い翻訳結果を得るためのルールに違反するかどうかを検証する仕組みを構築し,プロトタイプシステムを構築した.また,折り返し翻訳文と対象言語翻訳文の精度不一致を検出する手法として,複数の翻訳システムを用いる手法を構築した.構築した手法により,約71%の精度不一致を検出できることが確認できた.
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