研究課題/領域番号 |
23810020
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 総合地球環境学研究所 |
研究代表者 |
内藤 大輔 総合地球環境学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, その他 (30616016)
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研究期間 (年度) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2012年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 森林認証制度 / ボルネオ / 地域住民 / 基準と指標 / 認証審査 |
研究概要 |
本年度は、ボルネオにおける森林管理協議会(Forest Stewardship Council:FSC)などの森林認証制度を取得している森林地域の周辺に暮らす地域住民への認証実施による影響についての地域間比較を行う上で必要な、文献資料の収集や、関係者へのインタビューなどを実施し、調査地を選定した。またマレーシア、サバ州で開催されたFSCの総会に参加し、先住民の権利の保障について調査を行った。調査対象地であるインドネシア、マレーシアにおける森林認証制度の導入経緯、認証機関の審査での指摘事:項と林業局や伐採企業の対応について、林業局資料や審査報告書の分析によって比較していく点を明らかにした。 上記の研究課題について、アメリカ、イェール大学農村社会研究プログラム(Program in Agrarian Studies)にて、客員研究員として滞在し、森林認証制度についての研究を深化させるとともに、森林認証制度の研究者とのネットワークを構築し、数々の研究発表、英語での論文作成も進めている。調査結果の一部は、イェール大学のAgrarian Studies Colloquimにて、「Auditing Sustainability and the Rural Community:Social Impacts of Forest Certification in East Malaysia」招聘公演を行い、またアメリカ地理学会「Environmental Audit as Ritual Practice」などにおいて研究発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの森林認証制度の研究のレビューから調査地の選定ができたこと、マレーシア、サバ州で開催された3年に1回開催されるFSCの総会に参加できたこと、そしてアメリカでの学会での発表ができたことにより、おおむね順調に進展していると評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、ボルネオ島のマレーシア領、インドネシア領の調査地における比較調査を進めていく。同じボルネオ島に位置するとはいえ、歴史的な背景や民族的にも異なる2つの地域において、どのように認証制度の違いとして明らかにするのかが課題であるが、詳細なフィールド調査とインタビュー、文献調査によって対応できると考えている。
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