研究課題/領域番号 |
23830011
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
特別支援教育
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
任 龍在 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), その他 (10614604)
|
研究期間 (年度) |
2011-08-24 – 2013-03-31
|
研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 教師 / 特別支援学校 / プロフェッショナル・ディベロップメント / 日本 / 韓国 |
研究概要 |
平成23年度は、日韓の特別支援学校に在職する特殊教師(special educator)を対象として、重度・重複障害教育教師に求められる専門性(professionalism)とは何なのか、またその専門性に対して教師自身の水準をどのように認識しているのかについて検討した(研究Iと研究II)。また研究IIIに、日本のベテラン教師を対象者とした面接調査を行い、彼らがどのようなキャリア・ヒストリーを経て成長してきたのかを検討した。その結果、因子分析の結果を比較すると、日本では医療的ケアを含む「子どもの健康管理」が因子として独立されたが、韓国ではそうでなかった。分散分析の結果を見ると、日韓両国の特殊教師は、教職経験に伴い、重度・重複障害教育に関わる専門性を高く感じていることが確認された。ただし、「教育への情熱」は教職経験5年以降から低くなる傾向が見られた。従って、「教育への情熱」をどのように維持するのかが、今後の課題の1つであると考えられる。研究IIIの結果からは、ベテラン教師の場合も、自身の飛躍的な成長を感じるまで長い年月(7~8年以上)が所要されることが示唆された。今後、ベテラン教師の飛躍的な成長期のポイントとなった「子どもの理解」に関する専門性をどのようにして高めるのかが課題であると思う。本研究は、日韓の特別支援教育において、これから教員養成と現職教育を再構築するにあたって基礎的な資料になると考えられる。
|