第一に、産業規制は企業活動にほとんど影響を与えないが、企業の社会的責任(CSR)など社会からの圧力は企業活動に影響する。 第二に、CSR のうち、環境保護投資は企業パフォーマンスを減少させるが、労働問題や社会貢献への取り組みは増加させる。 第三に、CSR から経済的パフォーマンスへの因果関係とともに、経済的パフォーマンスから CSRへの因果関係も存在する。 第四に、CSR の決定要因として企業のガバナンス構造が重要な役割を持っている。 第五に、多くの株主は自らの関心のある CSR 活動にのみ注目し、戦略の一部としての全体的な CSR 投資計画にはほとんど注意を払っていない。 また、特定の CSR 活動に集中的に資源を投下するより、様々な種類の CSR に薄く広く資源を分散させるほうが経済的パフォーマンスは向上する。
|