研究課題
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分子周辺上に軌道係数を有するパイ電子系にカルコゲン元素を導入することにより,キャリア伝導に優れた集合体構造を実現した.特に,硫黄を有する化合物は分子の長軸方向に対して同位相の軌道係数を有し,その集合体構造はパイ電子コアが長軸方向に対してズレがなくパッキングしているために,バランスのとれた大きなトランスファー積分を有していた.実際に含硫黄誘導体の単結晶を用いてトランジスタを作製,評価したところ最高で移動度1.6 cm^2/Vsを有する優れた性能を示すことを明らかとした.
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